後輩や新人がついていけない事態は避ける

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みなさん、こんにちは。

以前、「内輪ノリは寒いだけ」と述べました。今回はそれに関連したものとして、「既存メンバーだけがわかっていて、新人メンバー(主に後輩)はよくわからない状況にはしない」ということを、今回は見ていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

どういうケース?

よくあるのが、打ち合わせや飲み会の場面で、先輩どうしならわかる話だけど後輩が全くついてこれないというパターンです。

例えば今年入った後輩がいる中で、先輩どうしが「昨年のあのイベントでこんなことがありましたね」、「そうそう。あれ楽しかったよなぁ」と言っても、後輩はそのイベントには参加していないので全く状況がわからず、話についていけません。そうすると先輩どうしが過去のことで盛り上がっている中で後輩が置いてきぼりになります
飲み会や打ち合わせ以外でも、グループでのLINEやメッセンジャーの連絡でこういうケースはよくあります

また、これは「先輩後輩」に限らず、「既存メンバーと新規メンバー」でも起こり得ます
診断士としては同期だけど、数ヶ月してからコミュニティに入ると、同期なのに「すでにコミュニティに入っている人」と「新しくコミュニティに入った人」に分かれますよね。
このとき、コミュニティの会話で前者の既存メンバーどうしでわかる話をしてしまい、後者の新規メンバーがついていけずにポカーンとしてしまうことがあります。春先のイベントのことだと、既存メンバーはわかりますが新規メンバーはそれに参加していないのでわかりませんよね。

もっと言えば、別にこれは診断士に限った話ではありません。3人の会話で、2人で一緒に行ってきた飲み会や旅行の話をされても、残りの1人は体験していないのですから話がわからないですよね。この人が置いてきぼりになってしまいます

今回見ていくのはこのような「誰かが置いてきぼりになってしまうケース」です。

「こいつら何言ってるの?」と思わせない

こういう「わからないで置いてきぼりにされている状況」だと、後輩や新規メンバーは「こいつら何言ってるの?」と思います
そして、後輩や新規メンバーは徐々に引いていき、コミュニティと距離を置いてしまいます
結果的に、何回かしたらそのコミュニティを抜けてしまうか、幽霊部員になってしまいます

置いてきぼりにしたのは先輩や既存メンバーの責任

例えばzoomで打ち合わせや勉強会をしているときにこういう置いてきぼりの状況になると、「こいつらの話を聞くくらいなら別の作業をして時間を有効活用したほうがマシだ」と考えるようになり、聞いているフリをしながら別の作業をさせてしまうことになります。

こうなると打ち合わせや勉強会の効率性は下がりますよね。しかし、こうなったのは「別の作業をするようになった後輩や新規メンバー」ではなく、「後輩や新規メンバーを置いてきぼりにさせた先輩や既存メンバー」の責任です

内輪ノリが激しいコミュニティほど要注意!

内輪ノリが激しいコミュニティほど置いてきぼりが生じやすいです。

内輪ノリが激しいコミュニティのメンバーは、その内側に入ってこない人への意識が向けにくいため、新規メンバーや後輩などが置いてきぼりになりやすく、不快感をもってしまい、数回でそのコミュニティを抜けてしまいます(抜けなくても幽霊部員になってしまうことを含みます)

内輪ノリが激しいコミュニティに提言をしてもほとんど意味がありません。特に「主」のような人がいる場合は余計です。提言してもあなたがウザがられるだけで、「暖簾に腕押し」状態になります。そのため、内輪ノリが嫌で「こいつらは変わりそうにない」と思ったらそのコミュニティは抜けましょう。探せば他にあなたの価値観に合うコミュニティは必ず見つかります。

わかる人がフォローする

さて、ここからは改善策です。

こういう「後輩や新規メンバーがわからず置いてきぼりにされる状況」になった場合、先輩や既存メンバーのうちで話の内容を知っている人が「後輩のみなさん、昔こんなことがありましてね」とか「新人の方に説明すると、こういうことです」と言ってくれるだけで、後輩や新規メンバーは安心しますそういう人が「気遣いができる人」であり、主に後輩や新規メンバーからの人望がある人です

実際、僕が所属していた一発合格道場でもそういうフォローが上手い先輩がいて、僕も安心できたことを覚えています。

逆にこういう気遣いができるメンバーがいないと、その人達が参加しているコミュニティは参入障壁が高くなっていつまでも新人が入らず既存メンバーばかりのコミュニティになってしまいます。内輪ノリが激しいコミュニティはこういう気遣いができるメンバーがいない傾向にあります。

HSPの人(いわゆる繊細さん)は、周囲の人の意向を敏感に感じ取るため、こういうフォローや個別の声かけが得意です。置いてきぼりの人がいると気になってしまうのです。その強みを活かす路線でいけば、HSPの方もコミュニティに必要にされる人になれます。

後輩や新規メンバーに声をかける

フォローするのと同時に、先輩が後輩や新規メンバーに声をかけることも重要です。これはコミュニティの勉強会や飲み会のときに話しかけるだけでなく、LINEやFacebookメッセンジャーで連絡することも含みます

LINEやメッセンジャーについて、説明のフォローはグループ、声かけは個別に行うことがオススメです。また、ほめるときはグループや全体に、注意する・指摘するときは個別に行うことがオススメです。

これも気遣いができる人の特徴です。いつも後輩や新規メンバーのことを気にかけてくれているから、後輩や新規メンバーは相談しやすくなり、人望につながっていきます

フォローと声かけの両方ができる人は人望がかなり厚くなります。こういう人望のある人の噂は別の人にも届き、イベントや仕事の紹介につながりやすくなります。

ただし、心理的距離を意識して、例えば控えめな人には前のめりでいくことがないようにしましょう(それは以前見た「間違った積極性」になります)。

以上、今回は後輩や新規メンバーを置いてきぼりにしないことについて見ていきました。

今回もありがとうございました。