指摘の言い方がきつい人

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みなさん、こんにちは。

今回はチーム作業で避けることのできない、他人に修正点を指摘をする際の留意点について見ていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

どんなケース?

診断士はチーム作業でやることが多いことは、以前も述べましたね。そのチーム作業の1つとして、他のメンバーが作成した資料や原稿を校正することがあります。また、そうでない場合でも他のメンバーに修正点を指摘することがあると思います。

このときに言い方がキツい人がたまにいらっしゃいます「これは問題ですよ」とか「この表現はふさわしくありません」などと言われると、人によっては攻撃されたように受け止められてしまいます

悪気があって言っている場合は論外ですが、おそらく言い方のキツい人もほとんどの場合は悪気はないと思います。ところが、せっかく指摘の内容も妥当なもので、指摘だけでなく修正案(代替案)も出しているのに、指摘の際の言い方1つで台無しになってしまうことがあります

口頭で言う場合はもちろんですが、メモやWordのコメント機能など文章の形で残す場合は表現が冷たくなりがちなのでさらに注意が必要です。しかし、指摘がキツくなる方はこれがわかっていない方が多い印象です。

チーム作業ではなくても、勉強会でのグループワークやその後の飲み会でも起こり得ます

言い方がキツくなる人の特徴

他のメンバーへの指摘の際に言い方がキツくなるのは、ある程度年齢が高い方仕事で管理職に就いている方独立されている方に多い傾向です。謙虚さがなくなるスピードが速い傾向にある方でもあります。

こういう方は無駄にアンチを増やしてしまう(仲間が離れてしまう)恐れがあります。プライドが高く上から目線の態度が出てしまう方なら余計にそうなりやすいです。「この人は下に見れそうだ」と思った途端に急にタメ口になって話しかけてくる方なら、さらにそうなりやすいです

やはり、「親しき中にも礼儀あり」です。礼儀がなっていない人は人脈・ネットワークが広がりませんし、無駄にアンチを増やす傾向にあります

アンチは「出ることは仕方ないけど無駄に出さない」というのが鉄則ですね。

アンチまでいかなくても、「この人はもうない」と関係性を切られてしまう(距離を置かれてしまう)ことはよくあります

実際、こういうキツい言い方の指摘をしたためにせっかくの仲間だった人が離れてしまい、人脈・ネットワーク構築に影響が出てしまった方の話も聞いています。やはりその方はプライドが高く上から目線の雰囲気が出ていました。年齢など先ほど述べた傾向もほとんど満たしています。

相手への敬意などや謙虚さがない

ここまでの話の流れと、僕のこれまでの記事を見てきた方なら、もう何が足りたいかはお分かりですよね。

はい、毎度お馴染みの謙虚さです。

謙虚さがないということは、相手への敬意なども不足しています

「いやいや、俺は謙虚だよ」と言いたくなるかもしれませんが、診断士試験に合格されたときよりも謙虚さが減ってきているのは間違いありません

診断士に限らず士業は、周囲から「先生」と呼ばれるため、いつの間にか図に乗ってしまい謙虚さがなくなっていきます。相手への敬意なども謙虚さに比例してなくなっていきます。謙虚さや相手への敬意などがなくなっているからこそ、マウントを取る会話が増えてきて、上から目線の態度や言動が増えてきてしまうのです。

国会議員が徐々に謙虚さがなくなっていく最たる例ですね

「いや、ビジネスメールとか敬語はできているから問題ないだろ」と思うかもしれませんが、そういう問題ではありません。

こういう方は謙虚さがなくなっている(減っている)ため、人がなかなか寄りつきません。そのため、人脈・ネットワークはもちろん、仕事にもつながりにくくなります

こういう方は「仕事につながらない人脈ならいらない」とか「仕事につながらない人とは交流をしていない」と開き直ることがありますが、これはこれで問題です。人脈・ネットワークについては、「仕事につながるから付き合う」というスタンスはよろしくありません。これでは「仕事につながらない人には価値がない」と言っているようなものなので、単純に相手に失礼にあたります
もちろんそれを相手に直接言うことはないでしょうが、相手に対してそのように思っている時点で相手への敬意などや三大態度の謙虚さをもっていないことになります。そのため、相手には直接言っていなくても、相手が目の前にいたらそういう印象を受けてしまいます。

また、こういう言い方がキツい人はプライドが高いことが多いため、不快感が顔や態度に出てしまいがちです。他人に指摘されたときに「チッ、反省してまーす」感が出たり、依頼されたときに「めんどくせーなぁ」のような態度が出たりしていませんか?これは新たなアンチを増やすだけだし、既存のアンチも逆上させてさらにアンチになります。

指摘をするときこそ謙虚に

ここからは対策です。

まず、指摘をするときは必ず代替案を示してください。野党の政治家のように代替案なしで指摘だけするのはNGです。

また、チームの他のメンバーに指摘をするときこそ、自分の言い方で相手を不快にさせないかを意識していく必要があります。こちらとしてはちょっとした指摘でも、相手は攻撃されたと受け取ることがあります。悪意はなくても悪意があるように受け取られてしまいます。
特に文章の形で指摘をする場合は、過剰なくらい意識したほうがいいです

指摘をする際、「この表現は変えてください」だけで代替案がないのは論外。

「この表現はこうしたほうが適切です」でもまだ冷たい印象。

そうではなく、「この表現はこうしたほうがうまく伝わるかもしれません」としたほうが、謙虚さが出てきます

もちろん、ここまでの僕の記事で提案しているとおり、相手への敬意などや謙虚さを身につけることも重要です。

以上、今回はキツい指摘に関する内容をお送りしました。

今回もありがとうございました。