みなさん、こんにちは。
今回はちょっと長いタイトルで、一見するとわかりにくそうなものな気がしますが、こういうことをすると結構まずいことになりますので、今回はそれを見ていきたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。
どういうケース?
根本にある価値観の否定は、例えば巨人ファンが阪神ファンに「阪神ファンなんてやめちまえ」とか「阪神ファンはみんな言葉がきつくてファンになるお前が信じられない」などと言うことが該当します。
これを言われたら阪神ファンの方はブチギレなのは間違いないですよね。少なくとも口論、最悪の場合は喧嘩になります。いずれにしてもトラブル発生です。
また、こちらもよくあるものですが、子供の頃の思い出の話をして「どうでもいいわ」と言うことや否定してくることもあります。
例えば子供の頃にテレビで仮面ライダーを見てきた方は多いと思います。仮面ライダーは世代によって「昭和ライダー」、「平成ライダー」、「令和ライダー」と言われていて、それぞれストーリー展開や作風が異なります。おじさん世代は昭和ライダー、若い方は平成ライダーを見てきたかと思います。
ですがそこで若い方がおじさんに対して「昭和ライダーってなんかうさん臭くて、根性論みたいなのが嫌なんですよね」と言ったら、相手のおじさんは不快に思います。なぜなら自身の子供時代を否定されたようなものだからです。
また、放送はしていたけど仮面ライダーを見ていなかった方もいるでしょう。その人に対して「えっ!仮面ライダー見てなかったんですか?変わった価値観ですね」と言ってしまうことも、相手からすると価値観を否定されたように見えてしまうので、不快感を抱きます。逆に、仮面ライダーを見ていなかった方も「仮面ライダー、興味ないっす」なんて言ったら相手は価値観を否定されたように思えて不快感を抱きます。
それから、今の仮面ライダーを見ていなかった人のように、否定をすることはないにしても「興味ない」という発言や態度をされる方もいらっしゃいます。
もちろん、アニメでも歌手でも趣味でもいいです。
例えば僕は鉄道ファンですが、他の人から「電車なんて興味ないです」とか「電車に乗っていて何が楽しいんですか?」みたいに挑戦的な言い方をされたら、正直ムッとします。僕以外の鉄道ファンの方も同じように感じるでしょう。
その人の趣味・嗜好や子供の頃の思い出は、その人の価値観の根本を構成しているものです。それについて否定したり興味がない態度を取ったりすると、その人自身について否定することや興味がないことと同じように捉えられてしまいます。
もちろん、言った本人に悪意はないと思います。しかし、なかなか人望につながらない方はどこかで知り合いに対してこういうことをしている可能性が高いです。
自分の興味のない話をされたときに、相手に対してこの図の人のような態度を取っていませんでしょうか。もし当てはまるなら相手は不快に思いますので、人脈・ネットワーク(人望)にはつながりません。

では、知らないのに知っているフリをしろというのか?そういうことではありません。知らないものは知らないので、知らないこと自体が問題なのではありません。そうではなく、わざわざ相手にわかるように否定や興味ない態度を取ることが問題なのです。
類似のケース
こういうパターンもあります。例えば若い世代の人が「そんなの知りませんよ」とか「まだ生まれていないので」と言うやつです。
これは「私若いんです」アピールの他にも、相手の価値観や相手自身を根本から否定することにもつながっています。つまり、「あなたに興味がありません」と言っているのと同じです。
逆に年配の方も若い人がいる前で「君がまだ生まれる前のことだから知らないと思うけど」と前置きして昔の話をすることがありますが、これは以前述べました「誰かを置いてきぼりにする話」になるのでNGです。
根本の価値観や思い出の否定対策
対策は簡単です。診断士に必要な三大態度がわかっていればできます。要はネガティブなことを言わないに越したことはない、ということです。
先ほどの通り、知らないこと自体が問題なのではなく、わざわざ否定や興味ない態度を取ることが問題なのです。たったそれだけのことなんですが、相手の話に興味がないとつい「興味ないです」感が出てしまう発言や態度が出たり、否定したりしてしまうのです。
逆に言うと、こういう価値観の根本にあるものをほめたり肯定的なリアクションをしたりすると、相手の印象は急激によくなります。三大態度の「ポジティブ・楽しい」ですね。
また、聴く力を意識することも有効です。
世渡り上手と言われている方は、興味がない話でもきちんと聴いて「すごいですね」とほめたり、相槌を打ったりして相手に気持ちよく話をさせます。その話は別に頭に入ってこなくてもいいのです。その場の会話の不快感よりも、相手に気持ちよく話をさせて相手の満足度を上げることで応援される、可愛がられるようになることを優先しています。

聴く力を意識して相手に気持ちよく話をさせることは、僕がもっている「ほめ達」でも同じです。ほめ達はほめるフレーズをたくさん言うだけのイメージがありますが、実は相手の話を聴くことも重要視しています。それにより相手が気持ちよく話ができれば、相手のモチベーションが向上して満足感をもってくれるからです。
今回は相手の価値観の根本にあることに対して否定したり興味ない素ぶりを見せたりしないことを説明してきました。
今回もありがとうございました。