両津勘吉の診断士としての能力を真面目に考えてみた

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みなさん、こんにちは。

今回は前回に引き続き、両津勘吉「先輩」について見ていきます。

両津勘吉は中小企業診断士として、たびたび知り合いの経営難の工場のコンサルタントをして、業績をアップさせたことがありました

今回はそんな両津勘吉の診断士としての能力について真面目に考えてみました(笑)

それでは、よろしくお願いします。

なぜ真面目に考えるのか?

そんなの設定なんだから、真面目に考える必要もないんじゃない?と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、原作者の秋本治さんも数ある資格の中から中小企業診断士を適当に両津勘吉の保有資格として挙げたとは思えません。少なくとも両津勘吉の言動に合った資格として意図的に中小企業診断士を保有資格として挙げたと思われます。

コミュニケーション力、人脈・ネットワーク力、ニーズ把握力、技術力、営業力などは前回説明いたしましたので、今回はそれ以外の特徴について見ていきます。

他に様々な資格を保有している

両津勘吉は中小企業診断士以外にも様々な資格を保有しています。資格コレクターかというくらい、様々なものをもっていますね。

まず、車の運転免許証にあるすべての区分の免許をもっています。

また、小型船舶操縦士免許、 漁業免許、危険物取扱者(丙種・乙種1 – 6類)、気象予報士、秘書技能検定、宅地建物取引士、衛生管理士、ボイラー整備士、電気工事士、自動車整備士、潜水士、鉄骨製作管理技術者を保有しています。

さらに、ヘリコプターや戦闘機の操縦も可能です。

詳しくはこちらの動画をご覧ください。

確かに、中にはその資格がないと作業ができないものもありますから、ストーリーの都合上設定したものもあるでしょうね。

しかし、「診断士×他の資格」というのは実際の診断士でも活躍するための近道と言えます。僕なら(まだ活躍はしていないかもしれませんが)、「診断士×ほめ達」とか「診断士×受験メンタルトレーナー」ですね。前者はセミナーや人事コンサルに、後者は受験指導に使えます。

興味関心をもつ分野が広い

こち亀は1話完結のストーリーになっていて、様々な分野の話が出てきます。この話題の広さが200巻以上の長期間連載につながったと思われます。

ITの話をした次はおもちゃの話、その次は投資の話など、話のネタが非常に多いのがこち亀の特徴です。こういう「守備範囲の広さ」は診断士にピッタリですよね。

しかも深さもあります。アニメではカットされていますが、原作では「何でそんなマニアックなことまで知っているんだ?」と言えるほど、様々な分野のことを深いことまで知っています。活躍する診断士も「選択と集中」で特定の分野の知識を深くすることは有効だと思います

ただしこち亀としては話に出てきているものの、両津勘吉は興味がないものもあります。具体的には、お金が絡むものや趣味に関連したもの(プラモやゲームなど)なら両津勘吉は興味を示しますが、政治や社会問題はお金が絡むものでも趣味でもないため全く興味はありません。今の総理大臣の名前を聞いても「山田一郎」と答えるような人です(笑)

実際の診断士は、補助金や施策の話につながりますので、政治や社会問題についても興味を示す必要があると思います

常にアイデアのネタを集めている

両津勘吉はパトロールや亀有の街の人の声、業界誌などからアイデアのネタを集めています。パトロール中に見たポスターからアイデアを得ることもあります。これがこち亀の豊富な話のネタにつながっています。

実際の社会人も、毎日同じことの繰り返しだとビジネスのアイデアはなかなか出てきませんよね。たまには車通勤ではなく電車で通勤してみる(電車通勤なら違う路線で通勤してみる)、イベントや異業種交流会に参加してみる、全く関係ないコミュニティに加入してみることで、刺激を受けてアイデアも出やすくなると思います。

アイデア出しの天才

両津勘吉は豊富にネタを集めているからこそ、アイデアもすぐに出てきます
また、自分で研究をしたり発明をしたりすることもあります

こちら、こち亀記念館で両津勘吉のアイデア特集のようなコーナーがありました。

こち亀記念館は一部のサインを除きすべて撮影可です。また、ブログやYouTubeなどへの転載も可となっています。

ネタが多ければ、ストックされたネタやその応用でアイデアをどんどん出すことができます。両津勘吉は発想が普通の人にはないものまで至っています。

実際の診断士も中小企業や小規模企業の改善策のネタはもちろん、ニュースや支援機関からの情報などを集めることで、ネタをストックしておく必要があるでしょう。

すぐに行動に移す

両津勘吉は行動力と体力が化け物並みで、アイデアが出たらすぐ行動に移します

こち亀は、基本的にはアイデアが出たらすぐ行動に移し、途中まではうまくいきます。しかしそこで両津勘吉が調子に乗ってしまい、失敗するというオチになっています。しかし、失敗してもそれを次の挑戦に活かしています。

実際の診断士も、迷っているくらいなら即行動、これは正しい積極性です。そして失敗しても課題や改善策を見出し、次に活かしていくことが重要です。

ちなみに、体力に関しては3日くらい寝なくても平気とか、自転車で時速80キロを出すとか、両津勘吉しかできないことなので、実際の診断士では学べません。そのへんはご安心ください(笑)

周囲の協力者を集めやすい

両津勘吉がビジネスをする上で欠かせないのが、周囲の協力者を集めやすいことです。こち亀には両津勘吉のビジネスに付き合わされる(?)キャラとして、本田、ボルボ、左近寺という警察仲間がいます。また、派出所の同僚である中川や麗子(共に超大金持ちでお金をよく借りています)、それ以外にも知り合いの会社の社長とか、商店街の人に協力してもらうこともあります。

これは両津勘吉が「ポジティブ・楽しい」を徹底しているからだと思われますポジティブで楽しい人には多くの人が集まってきます

はい、あえて三大態度の「謙虚」を除いていますね。確かに両津勘吉には「謙虚」はないです。しかし、その代わりに「人情」があります。弟や友人のためなら体を張って行動しますし、就職の世話もしてくれます。知り合いの悩みにも対応してくれますし、最適な人を紹介することもあります。こういう世話焼きなところが多くの人から慕われる理由になっています

今回は両津勘吉の中小企業診断士としての能力を真面目に考えてみました。

フィクションかもしれませんが、意外と実際の診断士にも活かせることが多かったですよね。僕も両津勘吉「先輩」を見習っていきたいと思います。

今回もありがとうございました。