みなさん、こんにちは。
今回は、思ったことがポロッと出てしまう方について見ていきます。
みなさんの周りにも、積極的に発言される方っていらっしゃると思います。しかし、そういう方は積極性が評価されることもあれば、逆に失言やトラブル(揉め事)につながっている場合もあります。
今回はそういう方についてのリスクを見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
思ったことがポロッと出てしまうことの危険性
思ったことが出ただけの発言をされる方は、使い方を間違えてしまうと非常に危険です。使い方によってはいつ相手を攻撃することになるかわからず、常に刃物を人に向けて歩いているようなものになってしまいます。
そりゃいきなり街行く人に「あなた太ってますね」とか「ハゲてません?」なんて言われたら、該当する人はイラッとしますよね。
他人から「デリカシーがない、口が悪い」と言われたことがある方は、思ったこと(ネガティブなこと)をそのまま言葉にして発してしまう癖がある方なので、特に気をつけていただけたらと思います。
ちなみに、「思ったことがすぐに口に出てしまう」とか「口が悪い」は、相手を傷つけた言い訳にはなりません。
親切心で出たセリフだとしても、内容によっては注意が必要です。例えばオジサンが女性に「顔に何かついてますよ」とか言ったら、下手するとセクハラになってしまいます。
会議での積極発言
思ったことが出てしまうことは、会議の場面ではいかがでしょうか?
会議で積極的に発言する方っていらっしゃると思います。特に新人の方とか、元から積極性の高い方はそうなりやすいと思います。積極性の高い方に積極性の秘訣を聞くと「思ったことをそのま言っただけ」とか「出てきたらすぐに言う」ということがあります。
一見すると積極的に参加しているようで歓迎されそうですよね。
しかし、これはリスクが高いです。確かに積極性がほめられたりプラスの評価につながったりするかもしれません。一方で、会議の進行をちょくちょく止めてしまったり、議論が変な方向にいきやすくなったりして、マイナスの評価につながってしまう恐れもあります。
また、新人なら場をわきまえていないことにもなります。以前も申しましたが、新人がいきなりコミュニティで提案や批判をするなど、ガツガツと前に出ていくのはふさわしくありません。
新人なら新人にふさわしい「距離感」を理解しておく必要があり、それを間違えると「目立ちたいだけの出しゃばり」や「消極的すぎる置き物」となってしまいます(正しい積極性がわかっていないと新人として応援されたり可愛がられたりしなくなるので、診断士のキャリアのハンデになります)。
思ったことを言うなら・・・
思ったことがすぐに出てしまうとしても、ネガティブなことは求められていませんが、ポジティブなことなら大歓迎です。
例えば僕がもっているほめ達なら、「まずほめよ。あとはそれから考えよ」というスタンスになっていて、ほめフレーズが出てきたらすぐに相手に伝えます。当然ですがほめフレーズはポジティブな内容ですよね。こういうポジティブな内容なら、思ったことをすぐ口にすることは歓迎されます。
自分自身もほめフレーズを使うと自分の解釈がポジティブなものになりますし、そういう発言や解釈をするための理由もポジティブなものを探そうとするので、自分自身のメンタルもポジティブなものになりやすくなります。なので、思ったことがポロッと出てしまう人こそ、ほめ達のようにほめることを意識してポジティブなことを言うようにすると、「積極的に発言できる」というご自身の強みを最大限活かせるようになります。
正しい使い方をしないと危険
思ったことをすぐ口にする方は、上記のようにポジティブなことならいいですが、そうではなくネガティブなことや出しゃばったことをすぐ口にしてしまうと、相手や周囲の人の評価を下げることになります。「この人はデリカシーがない」などと評価され、関係性は強化されません(むしろ悪化します)。人脈やネットワークも広がりませんし、安心感や信頼がないから仕事の紹介もできません。結果的に診断士として活躍できません。
診断士の三大態度に当てはめるとわかりやすいと思います。ネガティブなことではなく「ポジティブ」なことなら口にしてOKです。思ったらすぐ出す積極的なスタイルが「楽しい」にもつながるでしょう。
そして、ネガティブなことは思っていても言わない。なぜなら相手への敬意などがあるからです。そしてこの慎ましさが「謙虚」につながります。そういう人なら、安心感や信頼を得やすいですよね。

今回は思ったことをすぐ口にしてしまうことについて見ていきました。要は「思ったことを口にするなら、ポジティブなことならOK、ネガティブなことならNG」ということですね。ポジティブなことに限定すれば、思ったことをすぐ口にすることは武器になります。
今回もありがとうございました。