みなさん、こんにちは。
突然ですが、大学受験の英語で文法と一緒に構文というものも習ったと思います。基本的な構造パターンや、よく使われる表現の定型文のことですね。
基本的な構造パターンは、SVOみたいなやつですね。さすがにこっちはほめ達では使いません。
一方で、よく使われる表現の定型文はこんなやつです。
It is 〜(for 人) + to 動詞の原形…
→「人にとって…することは〜です。」
too 形容詞/副詞 to + 動詞の原形〜
→「とても…すぎて〜できない」
こういう定型文はほめ達にもあります。今回はこういうものをご紹介します。
それでは、よろしくお願いします。
3Sフォーメーション
最も使いやすいのはこれです。要は「すごい、さすが、素晴らしい」の3つをフルに使ってほめることです。これはほめ達の中で「3Sフォーメーション」と呼ばれているもので、シナジー効果も起きるので相手への威力はかなりのものになります。

ほめ構文はほめフレーズを複数連動させているので、基本的にはシナジー効果が起きて相手への説得力が一気に高まります
例えばこのようなものです。
「今日の司会者はさすがですね。進行も素晴らしいし、感謝のセリフも適宜入れていて、本当にすごい」
途中に理由も入れて伝えることがポイントです。何がすごいのか、どこが素晴らしいのかをきちんと言葉にすることで、事実が入って説得力が高まります。
また、この後に呟くように「いやぁ、本当すごい」と言うとさらに効果が高まります。
ちなみに、簡易版として3つすべてではなく2つを入れるバージョンもあります。
すごい!これメモさせてください!
これはまず3Sの「すごい」でほめています。そして「メモさせてください」と言うことで、相手は「この人は自分が話したことを重要だと感じてくれたんだ」と思ってくれます。
誰だって特別感を味わいたいものです。こう言われたらもちろんあなたに対する好意も増しますし、もっと良いことを言おうとモチベーションも上がります。そして実際に入ってくる情報の量と質が向上します。
(最初もしくは最後に)ありがとうございます
質問された場合や話を振られた場合などに「ありがとうございます」から入ってみてください。もしくは、回答した後に締めの言葉として「ありがとうございます」と言ってみてください。
「ありがとう」は「ありがとう」を引き寄せます。「ありがとう」を口にする人のところには、たくさんの「ありがとう」が集まります。活躍する診断士でもほめ達でもそうですが、人脈・ネットワークのある方はこのフレーズ(構文)が身体に染み付いています。
いつも助かっています。ありがとうございます
これも「ありがとう」を使ったものです。
こちらは裏方的な人やスタッフに対するフレーズですが、もちろんチームのメンバーや先輩・上司、後輩・部下などにも使えるフレーズです。
「ほめる」の反対は「けなす」ではなく「当たり前」です。他人がすることについて、当たり前と思った瞬間に謙虚さはなくなっていきます。しかし、こういう人がとにかく多いです。
そのため、当たり前と思っている人が多い中で、このようなセリフが言えると謙虚さの面で大きく差別化できます。
○○さんがいると安心できます。心強いです
これは実力のある人に対して使うフレーズですが、実力がそこそこの人に対して使ってもOKです(逆に実力のない人に対して使うと嫌味のようになってしまいます)。
「安心できる」と「心強い」をセットで使っています。これらは相手を信頼し、実力を認めているからこそ出てくるフレーズです。セットで使うことでシナジー効果が生じて説得力が高まります。しかも「○○さん」と相手の名前を確実に言うことで説得力をさらに高めています。
いいですね。それもありますね。だとしたら〜はいかがですか?
これは自分と異なる意見が出たときに使えます。どうしても自分と異なる意見が出ると論破しよう、反論しようと思う方が多い中で、異なる意見を受け止めて認めることができる人は懐が広い人と思われ、差別化につながりやすいです。
そのための便利なフレーズがこちらです。これは自分と異なる意見をほめて(認めて)自分の中で一旦受け止め、その上で自分の意見を述べることができます。また、疑問形で話しているので押し付け感もありません。
面白い!新しい扉が開きました!
これも異なる意見が出たときの自分にも他人にも使えます。
「面白い」は異なる意見が出たときの定番フレーズで、「新しい扉が開きました」は自分自身や相手の新しい可能性を開拓するフレーズです。
興奮気味で言うと本当に受け入れてくれている感が出るので、相手の印象は良くなります。
身につけているものをほめる+似合います
見た目をほめる「ほめ構文」です。例えば「メガネがすごくスマートな感じですね。似合ってますよ」と言うことで、メガネ自体(外見)をほめると同時に、それを選んだ相手のセンス(内面)もほめています。そして「似合ってますよ」と言って相手をほめています。
単に「似合います」よりもほめることの効果は大きくなります。
いいですね、完璧。惜しいのは〜
これはリーダーや先輩、上司が他のメンバーや後輩、部下に対して使うものです。
こちらについては、実際に使ってみて説明をしましょう。その前に、ほめ達のことをチャットGPTに質問してみました。
「ほめ達(ほめたつ)」とは、「ほめる達人」の略で、一般社団法人「日本ほめる達人協会」が提唱している概念や資格のことです。正式には「ほめ達検定」などの資格試験があり、「人・モノ・出来事の価値を発見して、それを言葉で伝える力」を高めることを目的としています。
具体的には
- 日常生活やビジネスの中で、他人や自分の良いところを見つけて、それを積極的に言葉でほめる力を養う
- モチベーションを高めたり、人間関係を円滑にしたりする手段として「ほめる」ことを活用する
- 上司・部下、親子、接客などあらゆる人間関係において有効なスキルとされる
「ほめ達検定」にはレベルがあり、
- 3級:日常に活かす初級レベル
- 2級:職場やチームで活用する中級レベル
- 1級:講師や指導者としても活躍できる上級レベル
興味があれば、実際に検定を受けることもできますよ。
だそうです。いいですね。完璧です!
惜しいのは、講師や指導者としても活躍できるのは1級ではなくその上の認定講師であることですかね。でもここまでまとめているなんてすごいですよ。
はい、これがほめ構文です。
これを言われると、言われた相手は自分がほとんどのことをできていると捉えることができるため、できていないところを指摘しているにも関わらず好印象をもつことができます。
また、惜しい内容の後にもう一度ポジティブな内容を入れると「ポジティブ→ネガティブ→ポジティブ」のサンドイッチ構造になり、説得力や相手に与える印象がさらに向上します。
今回はほめ構文についてお送りしました。
ほめ構文はほめフレーズに比べると複数のフレーズを使っている分だけ相手や自分への効果が高まります。
ほめ達なら、公式テキストや他の本などでほめ構文を見かけると思います。見かけたら適宜ストックして使えるようにしておくといいと思います。
今回もありがとうございました。