みなさん、こんにちは。
今回はほめることにより良い意味で勘違いできることについて見ていきます。
ただし、良い意味での勘違いなので、ほめっぱなしの罪には要注意となります。
それでは、よろしくお願いします。
ピグマリオン効果
言葉によって人間の潜在能力が引き出されることを、心理学の用語で「ピグマリオン効果」と言います。「人は期待された通りの結果・成果を出すことが多い」ということです。
小さなこと、些細なことでもいいからポジティブな言葉をかけ続けることで、成績も変わってきます。自分自身もそうですが、周りの人もそうなっていきます。周りの人の可能性を信じてポジティブな言葉を伝え続けることは、自分自身にピグマリオン効果を与えていることになります。
ピグマリオン効果はほめ達検定の2級で出てきます。2級はモチベーション理論やリーダーシップ理論など、理論的なものが試験の範囲に含まれています。診断士だと欲求段階説やX・Y理論など、企業経営理論で習っていることが多く含まれているので簡単に対策ができると思います。
チャットGPT先生によると・・・
ピグマリオン効果について、チャットGPTに調べてもらいました。
ピグマリオン効果(Pygmalion Effect)とは、他者からの期待がその人の能力や成果に影響を与える心理的現象のことです。教育心理学や職場環境などでよく取り上げられます。
具体例:
教師が「この生徒は伸びる」と期待して接すると、生徒はその期待に応えるように努力し、実際に成績が向上する場合があります。これは教師の無意識な言動(声かけ、関心、フィードバックの質など)が変わり、生徒の自信ややる気を引き出すためです。
名前の由来:
ギリシャ神話の彫刻家ピグマリオンが、自分の彫った理想の女性像に恋をし、最終的にその像が命を得たという話に由来します。「信じることで現実を変える」という点が共通しています。
ピグマリオン効果とは、人は周りから期待されたとおりに成果を出す傾向があるというものです。人の思い込みによって能力に大きな差が出ます。つまり、良いように思い込めば良い結果が出て、悪いように思い込めば悪い結果が出ることを言います。
はい、さすがチャットGPTですね。
このように、思い込みの差だけで成績の差が出てくるものをピグマリオン効果と言いますが、これは他人だけでなく自分自身にも効果をもたらします。つまり、他人の可能性を信じて価値を伝え続けていると、伝えている自分自身の可能性も信じられるようになります。そうして他人だけでなく自分自身の能力も大きく伸ばすことができます。

ほめ達検定2級ではこのあたりのことを解説しています
こうなるのは、脳には人称の仕組みがないからです。つまり脳は人称を識別できず、誰かに対して言ったことは、そのまま自分に対して言ったことになります。だから他人のことを期待するということは、自分自身を期待することになり、他人が良い結果を出して能力が上がるのと同時に、自分自身も良い結果を出して能力が上がることになります。逆に他人の悪口を言うことは、自分自身の悪口を言っていることと同じことになるのです。
ホーソン効果
企業経営理論にも出てきました「ホーソン効果」もありますよね。「ホーソン実験」として習っている方もいらっしゃると思いますが、どちらにしても「他人から期待されるとモチベーションが上がる」というやつです。これも肯定的な勘違いと言えます。
チャットGPT先生によると・・・
ホーソン効果についてもチャットGPTに調べてもらいました。
ホーソン効果(Hawthorne Effect)とは、人が「観察されている」と感じると、そのこと自体が行動や成果に影響を与えるという心理的現象です。これは、ホーソン実験の中で発見された重要な知見の一つです。
【背景】
ホーソン工場で行われた照明実験では、照明を明るくしても、暗くしても生産性が向上するという予想外の結果が出ました。これは、作業条件そのものよりも、「自分たちが注目され、特別扱いされている」ことに対する意識の変化が、労働者のモチベーションやパフォーマンスに良い影響を与えたためと解釈されました。
【ホーソン効果の特徴】
• 単に観察・実験対象になっているという認識が行動に影響を与える。
• 一時的な効果であることが多い(持続性に欠ける場合がある)。
• 医療、教育、職場環境など多くの分野で観察されている。
【例】
• 医療:患者が医師の観察下にあるとき、症状が改善することがある(プラセボ効果にも似ている)。
• 教育:教師が特定の生徒に注目すると、その生徒の成績が向上することがある。
• 職場:従業員が上司に注目されていると感じると、生産性が向上する。

できたからほめるのではない。ほめるからできるようになるのです
ホーソン効果(ホーソン実験)はほめ達検定2級では出てきませんが、覚えておいて損はないものかと思います。
《今日のほめフレーズ》
優秀
今回は肯定的な勘違いについて、ピグマリオン効果とホーソン効果を見ていきました。
次回はこれを踏まえた実践的な内容を見ていきます。
今回もありがとうございました。