みなさん、こんにちは。
今回は前回の肯定的な勘違いの話の続きになります。
ただし、今回はほめ達としてのスキルだけでなく、メンタルトレーニングや診断士の三大態度としても有効なものなので、ぜひ身につけていただいたらと思います。
それでは、今回もよろしくお願いします。
脳には人称の仕組みがない
まずは前回の復習になりますが、人間の脳には人称の仕組みがありません。そのため、誰かに向けた言葉や思いは自分に向けられたものと同じことと認識します。
自分の周りにいる人の可能性を信じ、ポジティブな(肯定的な)価値に気づき、相手に伝え続けていると、相手だけでなく自分自身にもポジティブな(肯定的な)可能性や価値を信じられるようになります。
そうすると、返報性の原理が働いて相手からもポジティブな言葉が返ってきますし、「良い流れ」も入ってきやすくなります。
反対に、誰かのことを悪く言ったり否定したりすると、脳は他人のことだけでなく自分自身のこととも受け取ります。結果的に自分で自分の悪口を言って否定していることになり、自分で自分の可能性を潰していることと同じになります。こちらも返報性の原理が働いて結果的に悪口が悪口を呼び、「悪い流れ」が入ってきやすくなります。

診断士が人の悪口を言わないのも、無意識でこの仕組みや効果を理解しているからです

考え方を変えると、環境が変わります。環境が変わると、結果が変わります
前向きな言葉を使う
日頃から前向きな言葉を使うようにすれば、「良い流れ」がもたらされます。これはスピリチュアル的なことではなく、脳の性質を踏まえてのきちんとした根拠があってのことです。
これは他人と話しているときだけでなく、見ず知らずの他人について解釈するときも(不快なことをしていたら思考のスイッチを切ってOKです)、自分自身で考えているときも同様です。
意外と自分自身の考えの中にネガティブな言葉を使っていませんか?
気づいたら愚痴とか文句が頭の中に出てきていませんか?
こうすると脳には人称の仕組みがありませんから、他人に対してネガティブな言葉を使っているときと同じ認識になります。
「良い流れ」を引き寄せるには、自分自身が日頃からポジティブな言葉を使い、モノの見方や考え方、行動の仕方もポジティブなものを心がけていく必要があります。
どうもネガティブ思考が抜けないなと感じていらっしゃる方は、他人に対してだけでなく、自分自身に対してもポジティブな言葉を日頃から使っていくようにしましょう。
例えば満員電車を見て「あぁ、嫌だ」と思っていませんか?
上司や先輩からの指摘でイラッとしていませんか?
電車で隣に座っている人や目の前の人に対して「うぜぇ」などと思っていませんか?
「怒られたらどうしよう、失敗したらどうしよう」など、未来のことで不安になったりしていませんか?
もしこれらの質問に「イエス」と思ったら、ふと気づいたらネガティブな考えをしていると思います。ネガティブ思考はアリ地獄の性質がありますから、そういうネガティブな思いの積み重ねがネガティブな思いを増強させ、メンタルの不調やネガティブ思考がなかなか抜けないことにつながっています。
そのため、ふと気づいたときのネガティブ思考をなくしていくことで、ネガティブ思考の芽をなくすことができ、ネガティブ思考の重症化を防ぐことができます。結果、ふとした考えから態度まですべて「ポジティブ・楽しい・謙虚」のみになり、診断士としてこの上ないメンタルになります。

ふとした考えが「ポジティブ・楽しい・謙虚」のみになると、あなたのメンタルは超進化をします!
メンタルの超進化をしている人は、何かについて解釈する場合、常に先頭は「ポジティブ・楽しいもの」です。これができないなら解釈をしないで「・・・・・」で過ごしています。
このスキルができるかどうかで、「ほめ達1級、(特別)認定講師」と「ほめ達2・3級」で分かれます。この両者で大きな差があります。ほめ達1級は、取る分には簡単なのですが、マインド的なものが備わっていないと真に取っているとは言えません。
発言や解釈を限定する
ほめ達にしても、診断士にしても、活躍する人は発する言葉だけでなく、頭の中で使う言葉も解釈も「ポジティブ・楽しい・謙虚」のみです。発する言葉はポジティブだけど頭の中ではネガティブな言葉を使っているということはありません。
頭の中で汚い言葉を使っていたら、何かの拍子にその汚い言葉が出てしまうこともあります。頭に浮かぶ言葉をポジティブで楽しいものに矯正していけば、自分の性格や価値観もポジティブで楽しいものに変わっていきますし、相手への敬意などを無理なくもてるようになるため、謙虚な対応もできるようになります。
例えばプロ野球やサッカーで贔屓のチームが負けるとイライラすると思います。ネットの記事を見たら「あの選手はもうダメだ。オフにクビにしろ」とか「あの采配はおかしい。監督が無能だ」のような否定的なコメントが多く出てきます。弱いチームなら尚更だと思います。
こういうコメントがあるとわかっているなら、ネットの記事は見ないに越したことはありません。ネガティブな解釈を自分から見にいくことは単なる自爆です。
トレーニング方法
まず、10分だけでいいのでふとした考えを「ポジティブ・楽しい・謙虚」のみにしてみましょう(他人などを見てネガティブな解釈が出てこないようにしてみましょう)。
それができたら20分、30分と徐々に時間を延ばしていきましょう。そうするとやがて1時間、2時間でもできるようになっていきます。
3時間以上できるようになれば、おそらく1日ずっと「ポジティブ・楽しい・謙虚」のみの解釈でいけるようになります。そうなれば習慣化できます。
ネガティブな解釈が出てきたら、「あ、今ネガティブな解釈をしたぞ」と気づくことが大切です。そこで自分を嘆く必要はありません。そこから切り替えてポジティブな考えに変換するか、思考を停止すればOKです。パーソナルスペースを広く取れるところに行くことでメンタルは回復していきます。
「ネガティブ思考をやめましょう、ポジティブな解釈をしましょう」と言われても、最初は嫌々やる形でもOKです。慣れてくるとネガティブ思考をやらないことの効果やポジティブな解釈をすることの効果が実感できてきて、自発的にやろうとするようになります。
ほめ達では、この「ネガティブな思いや解釈が頭の中に出てくる前に思考を停止することで、ポジティブ・楽しい・謙虚を維持するトレーニング」を【心の筋トレ】と表現しています。
不快なことをしている人がいたら「この人のおかげで最高の【心の筋トレ】ができている」と思うことで、メンタルのレベルが上がっていきます。これもほめることの1つですよね。

筋トレなので、栄養や休養もしっかりとりましょう!メンタルの負荷が大きくなってきたらご自身なりのストレス発散をこまめにしてください
《今日のほめフレーズ》
最高!
今回のスキルができるようになると、ほめ達としてだけでなく、診断士としても人間としても大きく進化します。僕もこれができるようにしていきたいです。
今回もありがとうございました。