「ほめる」を嫌味にしない

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みなさん、こんにちは。

今回はほめることの留意点を見ていきます。
みなさんも他人をほめたのに、相手には届いていないということがあったと思います。また、嫌味に受け取られてしまいかえって不快感や警戒心を与えてしまった経験があるかもしれません。

今回はそのようにならないための方法と言うか、工夫をお送りします。

それでは、今回もよろしくお願いします。

嫌味になるかもしれない

ほめる際は、人・モノ・出来事に対して価値を見出す必要があります。例えば不快なことなど、ネガティブな出来事に対してもポジティブな価値を見出し、ポジティブなこととして伝えることが必要になります。

しかし、それって場合によっては嫌味になってしまうことがありますよね
例えばレストランで注文をして料理が出てくるのが遅いとして、店員に「いやぁ、心を込めて料理をしたから提供時間が長引いたんですね」などと言ったら、嫌味のように聞こえてしまいます。

ほめ達の神
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ほめ達ならもっと違う言い方をします(この後出てきます)

まずい出来事をほめるときこそ注意

前に「失敗・短所こそほめる」というものを見ていきました。失敗や短所は見方を変えることによって今後の課題や長所になります

しかし、それを相手に伝えるときは言い方に注意しないと上記の例のようになってしまい、嫌味に聞こえてしまいます

このレストランの例では、「注文をしてから料理が出てくるのが遅いこと」がまずい出来事になります。そういうときにポジティブな言い方で伝えても、相手は「このお客様は気を遣って言ってくれているのであって、本心ではない」とか「何だか嫌味っぽいな。確かにこっちが悪いけど、そんな奥歯にものが挟まったような言い方をしなくても」などと思うでしょう。先ほどの「いやぁ、心を込めて料理をしたから提供時間が長引いたんですね」という言い方だと後者のような印象になると思います。

ほめ言葉と嫌味の違い

ほめ言葉になるか、嫌味になるかの違いは、相手への敬意などの有無です。

嫌味を言おうとしていると、当然ですが相手に対して敵意や文句を言いたい気持ちなどが働いて敬意などはありません。しかし、ほめ言葉として言おうとすると、相手には敬意などをもっています

また、相手への敬意などがない状態でほめると、相手からすると裏に何かあるのではないかと警戒されてしまう恐れもあります。
先ほどのレストランの例も、本当に相手(店員)に対して敬意をもっていて、感謝の気持ちを示したいなら、「いやぁ、心を込めて料理をしたから提供時間が長引いたんですね」ではなく、「遅くなっても構いませんよ。ありがとうございます」というように、嫌味感が全くないほめ方(感謝をすることもほめることの1つです)ができます。

ほめる耐性がない人には注意

まずい出来事をほめるとき以外にも注意が必要なときがあります。

ほめられ慣れていない人や自分に自信がない人に対しても、ほめたことが嫌味のように受け止められてしまうことがあります。バカにされているように思えてしまうこともあるでしょう。
そのように思われないとしても、他の人に言われたことのないことを急に言われたら、何か魂胆があるのではと怪しまれてしまいます

このような人は自己肯定感が極端に低く、自分に自信がないのです。ほめられても素直に受け取ってくれず、ひねくれてネガティブに解釈されることがよくあります。

謙遜して否定しているのではなく、本当に否定的に捉えてしまうのです。

小ロットでほめる

ほめられ慣れていない人や自分に自信がない人に対しては、普通にほめると届きません「君はすごくかわいいよ」など一気に大きなことを言ってしまうと相手は嘘っぽいと思ってしまいますし、すぐに消化不良になってしまい、相手は良い気分になりません

しかし、「この服イイね」などちょっとしたことをほめるとか、ちょっとしたことに「ありがとう」と言ってみると、きちんと相手に届きます。こまめに小さくほめることで相手が消化不良にならなずに良い気分になる(満足する、安心する)ことができます

わからないようにほめる

お子さんが嫌いな食材を食べさせるとき、あえてわからないように混ぜるときってあると思います。例えばグリンピースをカレーにそのまま入れてしまうと緑の玉がそのまま映るので子供は「グリンピースがある。嫌だ」となってしまいます。しかし、グリンピースをミキサーで砕き、それをカレーの中に入れれば子供はわかりません。そうすると、「グリンピースをきちんと食べているけど本人はわかっていない」という、親御さんには都合の良い状況になりますよね。

ほめられ慣れていない人や自分に自信がない人に対するほめ方もこれと同じです。ほめられているとわからないようにほめるといいです。「サイレントほめ」とでも言いましょうかね。ほめられている感覚はないけどほめられたときと同じ効果を相手に与えることができます

相手の話をひたすら聴いて共感すること、こまめに「ありがとう」感謝の気持ちを伝えること、「大変だよね」と労をねぎらうことも「ほめる」です。このようなやり方をしていき、たまに小ロットで「すごいじゃん」とか「いいね」など、ちょっとしたことをほめるようにすると、相手はほめられていることをわからずに良い気分になる(満足する、安心する)ことができます

《今日のほめフレーズ》
いつもながら完璧

今回はほめることが嫌味にならないことや、自分に自信がない人に向けてほめる際のポイントについて見ていきました。

今回もありがとうございました。