みなさん、こんにちは。
ほめ達はうまくいったこと、良いこと、長所だけをほめるわけではありません。失敗や悪いこと、短所もほめていきます。
今回はそちらについて見ていきます。
それでは、よろしくお願いします。
失敗したときほどチャンス
これは頭ではわかっていても実際にはなかなか思えないですよね。しかし、こうやって思えるようになると、メンタルが一定以上のレベルである証拠になりますし、活躍する診断士に必要な「ポジティブ・楽しい・謙虚」の三大態度が染み付いている証拠です。相手が失敗したときにも相手にポジティブな印象を与えることができます。
ネガティブな出来事に対しては「これは何のチャンスか」と考えることが、ほめ達の王道になっています。
そうです。失敗や大変なことは「チャンス」なのです。ポジティブに捉えていいんです。
失敗したときや大変なときこそ「これはチャンスだ。面白くなってきたぞ」と思ってみましょう!
ちなみに、これはプロ野球でも使えます。贔屓チームの選手が相手チームの選手に打たれてしまった、相手チームの投手に抑えられてしまったときは、ファンとしてイライラすると思います。しかし、そんなときにこそ「これは何のチャンスか?」と考えてみてください。そうするとネガティブな結果を「今後の課題」に変換することができます。
「この選手はチャンスでの打撃に伸び代がある」とか「この投手は最後まで気を抜かないことが課題だ」と変換でき、ネガティブな結果でもポジティブに捉えることができます。
イライラするファンはこの「変換」の能力がないのです。ほめ達になればその能力も身について野球をストレスなく楽しめるので、ほめ達検定はプロ野球観戦にもオススメですよ(笑)
短所はリフレーミングで長所に変換
これもほめ達の王道ですね。
「オレはメンタルが弱い」と捉えるのではなく、「オレはメンタルが弱い人の気持ちがわかる」とか「オレは様々なことに敏感に気づける」と捉えたほうがいいです。
多くの人が自分のことしか考えていない(電車の中でスマホゲームに夢中になっている人が例ですね)中で、視野が広く様々な人のことを考えられることは、世の中に必要とされています。例えばカウンセラーやファシリテーターに向いています。
キャリア分析のところでSWOT分析をやったと思います。この弱み(W)の内容をポジティブに言い換えてみましょう。弱みのすべてではないにしても、一部は見方を変えることで強み(S)になることもあります。
「問題」ではなく「課題」と捉える
診断士のみなさんなら、問題と課題の違いはご存知だと思います。
問題はネガティブな表現で、現時点でマイナスの状態であり、それを改善して±0にするベクトルです。
一方で課題はポジティブな表現で、現時点でマイナスもしくはプラスの状態であり、それを解決してプラスにもっていく、もしくはさらにプラスを増やしていくベクトルです。
例えば「体重が増えて肥満と診断された」は問題になりますが、「体重を減らす」は課題になります。前者だとネガティブで嫌なように捉えてしまいますが、後者だとポジティブで希望を持って捉えることができますよね。このように、問題があった場合は課題のようにポジティブな言い方で捉えると、自分や相手のモチベーションが高まりやすいです。
前向きなテーマを与える
例えば健康診断で医者から「あなたは中性脂肪が多くて太っていますね」など問題点のように言われるよりも、「痩せる必要がありますね」と課題のように言われたほうが、やる気になると思います。
これは診断士の仕事でのクライアント(社長や従業員)に対する接し方でも同じです。
例えば「人手不足だから人材を採用する」だと問題点がメインで後ろ向きな理由ですよね。「新しい事業を進めるために人材を採用する」だと課題がメインで前向きな理由になります。
課題の形で「もっと良い会社にしたい、もっと成長していきたい、もっと売上を伸ばしたい」などと前向きな動機をもつようにしましょう。社長や従業員を前向きにさせることが、診断士のコンサルティングや伴走支援の大きなカギになります。
ダメ出しではなく課題を与える
ほめ達としても、診断士としても、活動をするなら誰に対しても、何に関しても、ポジティブな言葉を使うようにするようにしましょう。
例えばダメ出しは問題のニュアンスですので、それを変えて課題を与えるようにしてみましょう。
ミスしたところやダメなところについてダメ出しをしても人は変わりません。むしろ萎縮して、ビクビクして、ミスを余計に重ねてしまうでしょう。「怒られたくないから」という動機しかもてないようになり、そこしか直さないです。しかもミスを隠そうとします。
逆に、問題を課題の形に変えて相手に与えることで、相手はやる気になります。前向きになり、ミスしたところやダメなところ以外にも直そうという動機が働きます。
得意なこと、できていることに目を向ける
「これが苦手」よりも「これが得意」に目を向けたほうがいいです。また、できていないところも大事ですが、何気ないレベルでもできていることに目を向けて、それをほめるようにしたほうが、相手のモチベーションにつながり、結果として作業や仕事の効率性や生産性が上がります。
自分としても見方や捉え方が変わる
以前から、不快なことが起きたときも解釈を変えてみることで常にポジティブな会社しか出てこないようにすることを何回か述べていますよね。思考を停止して「・・・・・」といくことでネガティブな解釈を出さないというやつです。
どうせなら、このスキルを本当に身につけてみませんか?
これができると超がつくくらいの高次学習、イノベーションになりますし、メンタルの超進化にもなります。
野球でも地元マスコミはポジティブなことばかり見ますよね。関西のテレビ局が阪神の選手や采配のことを悪く言うことなんてありません。
確かにこのやり方はネガティブなことから目を背けて現実逃避をしているときもあります。プロ野球との付き合い方のところで述べさせていただきましたね。
しかし、自分のメンタルの超進化にはこのやり方は有効です。せっかくなので採用してみてはいかがでしょう?
これは不快な人がいたときにも使えます。
例えば電車の中で大声で話しているグループがいたとします。このままだとストレスになるため、一旦次の駅で降りたとします。そうすると1本後の電車に乗ることになり、しかも途中駅なので座れません。
このとき、どう思いますでしょうか?
「なんでオレがあいつらのせいでこんな不利益を被らないといけないんだ!」でしょうか?
そうではなく、「こいつのおかげで自分はパーソナルスペースを広く確保できるところに行ってメンタルを回復できた」と捉えてみてはいかがでしょうか?
途中駅で降りたからこそ、駅のホームの端などパーソナルスペースを広く確保できるところに行けてメンタルを回復できたのです。このまま電車に乗っていたらメンタルがやられていたところを、逆にメンタルが回復できたとなれば、不利益じゃないですよね。
なお、ネガティブな解釈が出てきてしまうのはどうしてもあると思います。
その場合、ネガティブな解釈が出たとしても、テンションを高くして楽しいように解釈する手もあります。例えば「邪魔だよ」ではなく「邪魔だよー♪」のようにしてみると、ポジティブな解釈とまでは言えなくても、ネガティブな解釈が楽しい解釈になります。
《今日のほめフレーズ》
良く言えば、面白い、面白くなってきたぞ
今回は失敗や短所こそほめてみることを見ていきました。もちろん前回見たような嫌味にならないようにする必要はありますが、失敗や短所をほめることができるようになると、自分のほめ達としてのスキルだけでなくメンタルが一気に進化します。
今回もありがとうございました。