みなさん、こんにちは。
とうとう、ほめ達の内容でのブログは丸1ヶ月書くことができましたね。
最終回は、説得力を上げるほめ方について見ていきます。
それが第三者を使ったやり方です。ほめ達の間では「第三者ほめ」と呼ばれています。第三者を使ったやり方は説得力を上げることで有名です。
それでは、今回もよろしくお願いします。
説得力を出すために第三者を出す
相手を説得しようとしたときに、「あの人も言ってましたよ」と言うことがあると思います。みなさんも経験があるのではないでしょうか?
自分が言うと説得力が中途半端でも、「あの人が言ってましたよ」と言うと説得力が上がりますよね。
国語の現代文でも、著名な人の文章や短歌などを使って自分の主張に説得力をもたせるやり方があります。
子供のとき、親にゲームをねだる際に、「同じクラスの●●君も持っているから」と言ったことはありませんか?これも説得力が上がって親にゲームを買ってもらえやすくなるから言ったのではないでしょうか?
そして、この第三者を使ったやり方はほめるときにも使えます。
例えば会社の同僚をほめるとき、自分がほめた内容だと相手は疑い半分かもしれませんが、「上司もそう言ってたよ」とか「お客様が言ってましたよ」と言うと納得しやすいですよね。これは上司やお客さんという「第三者」を出したことで、ほめた内容に説得力をもたせたからです。
これは最悪、嘘でも構いません。趣旨が適切なものならOKです。言われて嫌な人はいませんし、相手がその第三者に「本当に言ったのですか?」と聞くこともありませんので。
知っている第三者を出す
いくら第三者を出すと言っても、ほめる相手が認知していない人を出しても実感はわきにくいです。「誰だかわからない人がほめている」と言われても、本当かなぁと思ってしまうでしょう。逆に相手が認知している人を第三者として出すと、相手は誰のことか実感がわくので、ほめることの説得力が高まります。
例えば先ほどのお客さんがほめている例だと、誰だかよくわからないお客さんのことを出すよりも、常連で顔を知っているお客さんのことを出したほうが、相手は誰だかわかるのでほめることの説得力が高まります。
僕もブログの記事を書いていて、知り合いから「私の知り合いもサトシさんのブログの記事を読みやすいってほめてましたよ」と言われると、嬉しさはありますが「その知り合いって誰やねん?」と思います。仮に誰か言ってくれたとしても、「サトシは知らない人で、私の会社にいる●●さんです」と言われても、僕は誰だかわからないからピンと来ません。それなら僕でも知っている人を出してくれたほうが、実感がわくので嬉しさは数倍に上がります。
伝聞の形だとわかるように伝える
第三者を使ったほめ方の留意点として、あくまで自分はその第三者から伝え聞いたものとして言う必要があります。つまり、妙に具体的で内容も長いものだと、他人の言ったことをそんなに細かく覚えられないということで、相手からは「本当にその人が言ったのか?」と疑われてしまいます。他人から聞いた内容なのに妙にリアルに言ってしまうと、話を作り込んでいることがバレてしまい、ほめた相手の不信感につながってしまいます。
例えば「部長が言ってたことだけど、この企画書、まずこの部分がすごくスッキリしていて見やすく、次にそこの例えが適切でそのセンスを見習いたいと言っていて、さらに・・・」などと長々と話してしまうと、「部長から聞いたことなのにそんなに細かく覚えているの?」と思われてしまい、嘘っぽい、もしくは気を利かせてわざと嘘をついていると思われてしまいます。どちらにしても第三者ほめの効果を得ることはできません。
伝聞の形なら短く、少し曖昧に話すことがオススメです。例えば「この企画書はすごいって部長が言っていたよ」くらいにしておいたほうが無難です。
否定や批判で第三者を使うのはNG
逆に第三者を使ってはいけないものが、否定や批判をするときです。そもそもほめ達ならば否定や批判自体がNGではありますが、ほめ達ではない人や、ほめ達でも不機嫌なときは否定や批判が出やすいです。
そして、否定や批判をするときにやりがちなのが、「あいつが言っていた」というものです。
でもこういう第三者はいくらでも捏造できますから、本来ならば説得力はありません。しかし、否定や批判をされるとショックで視野が狭くなります。そうすると本当のように思えてしまうのです。それに、「じゃあその人に聞いてみますね」と言う気にもなりません。そのため、否定や批判をする相手の性格を把握して「こいつは確認することはない」とわかればいくらでも捏造できます。
こういうやり方は、本当は自分が言いたいことなのに他人を使っていることになるので、他人に罪をなすりつける汚いやり方と言えます。パワハラ体質、いじめ体質のある人は「あいつも言っていた」と嘘を言ってターゲットを追い詰めようとします。
マスコミがよく使う
マスコミもこの性質を悪い意味で活用しています。
例えば芸能や政治のニュースで「関係者が言っていた」という内容がよく出てくるかと思います。週刊誌や新聞・テレビのニュースでよくありますよね。
これも説得力をもたせるためにそのような内容を入れているのですが、事実上捏造し放題なのです。「関係者って誰ですか?」と問い合わせても「取材源の秘匿で言えません」と言えるので、いくらでも捏造ができます。実際、記者の意見を第三者の意見として伝えていることはよくあります。
また、売上や再生数を稼ぐ目的で根も葉もないことを言う「釣り記事、釣り動画」も多く見受けられます。人間には防衛本能があるので、良いニュースよりも悪いニュース、平凡なタイトルのニュースよりも刺激的なタイトルのニュースに反応します。その性質と第三者による説得力の増加の性質を悪用して、根も葉もない記事や動画が出回っています。
《今日のほめフレーズ》
○○さんも言ってましたよ、○○さんにほめられるとさらに気合いが入ります
ここまで1ヶ月、ほめ達のことを述べていきました。
明日からは月が変わって通常通り、活躍する診断士のことについて述べていきます。
今回もありがとうございました。