チャンク

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みなさん、こんにちは。

今回は「チャンク」というものを見ていきます。これは個人とチーム全体のほめ方の違いにもつながっていきますし、説明の仕方(わかりやすさ)にもつながっていきます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

チャンクとは?

では、まずは世間一般で「チャンク」と言われているものについての意味を見ていきましょう。

「チャンク(chunk)」は、もともと英語で「塊」、「ぶつ切り」などを意味する言葉です。情報処理やコンピュータの分野では、データを分割したひとまとまりの単位を表す際に使われます。

心理学では、人間が情報を記憶する際にまとまり単位で処理することを指します。また、英語学習においては、意味のある単語の塊を指す場合もあります。

ほめ達ではチャンクについて、「塊」という意味から、「抽象度」という意味で捉えています。
つまり、抽象度が上がることを、「言葉の認識の塊が大きくなる」ということで「チャンクが上がる」、抽象度が下がって具体的になることを、「言葉の認識の塊が小さくなる」ということで「チャンクが下がる」と表現します

そして、このチャンクの上下(抽象的・具体的)を、ほめる際の場面によって使い分けるのです。
つまり、チーム全体に言う場合と、個人で言う場合にこのチャンクの上下を使い分けます

個人に言うときはチャンクを下げる

ほめる際には「事実+ほめる」にすることで、内容が具体的になってほめる際の説得力が増すことを以前も見ていきましたね。
例えばただ「すごいよ」と言うよりも「みんなにきちんと挨拶できてすごいよ」と言ったほうが具体的で、ほめた際の相手への説得力が高まります

そしてこれは「チャンクが下がる」でもあります。

このように、個人に対してほめる際はチャンクを下げて行うといいとされています。

チャンクが下がると具体的になり、該当する人は少なくなるものの、具体的でわかりやすく実現性・再現性は高くなります。つまり、多くの人には響きにくいけど、響いた人への説得力は高い性質があります。
また、当てはまる人は少ないため、言葉そのもののエネルギーは小さい性質もあります。

チーム全体に言うときはチャンクを上げる

一方で、チーム全体に対してほめる際は抽象度を上げてほめる、つまりチャンクを上げてほめることが有効です。

もちろんチームが数人で、全員がその具体的な内容を行っているのなら、「みんなにきちんと挨拶できてすごいよ」のようにチャンクを下げてほめてもいいです。

しかし、全員が具体的な内容を行なっていないのに具体的でほめられたらいかがでしょうか?
今の「みんなに挨拶できている」例ならどうでしょうか?

え?オレみんなに挨拶していないけど・・

こういう人が出てきてしまいます。

こうなると、「みんなにきちんと挨拶できてすごいよ」のようにチャンクを下げてほめてしまうと、該当しない人には刺さりません。
ただ刺さらないだけならまだしも、該当しない人にとっては嫌味とも受け取られかねません。
そのため、チームの全員に当てはまるようにチャンクを上げて、抽象的な内容でほめるのです。

野球でもそうですよね。試合前の声掛けは「今日も気合い入れていくぞー」のように抽象的な内容です。「この投手の直球を打つぞ」のような内容では声掛けしないですよね。

チャンクが上がると抽象的になり、該当する人は多くなるものの、抽象的でわかりにくいので実現性・再現性は低くなります。つまり、多くの人に響きやすいけど説得力はあまりない性質があります。
また、多くの人に当てはまるため、言葉そのもののエネルギーが大きい性質もあります。

チャンクを使い分けてこそ名監督

上司や先輩、チームのリーダーは、このチャンクを使い分けてほめる必要があります

つまり、相手が満たしている、もしくはチーム全員が満たしていることなら、チャンクを下げて具体的にほめる。満たしていないことならチャンクを上げて抽象的にほめることが求められます

この使い分けがうまいのが、名監督と言われている人です。
例えばプロ野球の中日ドラゴンズや阪神タイガースで優勝に導いた星野仙一監督、ヤクルトスワローズを優勝に導いた野村克也監督は、マスコミの前であえて特定の選手のプレーを具体的にほめ、その選手のモチベーションを上げることを得意としていました。これは「第三者ほめ」もあるので、選手への説得力が一気に高まりました。
一方、チーム全体に響かせたいときは「勝ちたいんや」とか「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」など、抽象的なことを言ってチームの選手全体のモチベーションを上げていました。

《今日のほめフレーズ》
何か・・・雰囲気ありますよね

今回はチャンクのことについて見ていきました。

基本的にはチャンクを下げてほめるようにして、上司・先輩・リーダーがチーム全体に向けて言うときはチャンクを上げてほめるようにすれば、今回の内容はできていることになります
今回もありがとうございました。