みなさん、こんにちは。
今回は、ほめ達ならば絶対にしない言い方について見ていきます。
「ほめっぱなしの罪」もあるように、ほめるだけで指導や注意をしないわけではありません。
しかし、そのときに「とあるフレーズ」を使った言い方は絶対しません。
今回はそれを見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
絶対出さない「とあるフレーズ」
ほめ達が指導や注意をするとき、これだけは絶対に出さないというフレーズがあります。
もちろん、「お前はダメだ」とか「消えろ」みたいな人格否定やいじめ、パワハラになるようなフレーズも出してはいけませんし、ほめ達なら絶対に出しません。これは論外です。今回見ていくのはそれではありません。
一般の方だと、このようなハラスメントにつながるフレーズは使わないとしても、ここから見ていくフレーズはつい使ってしまっている方が多いかもしれません。
それが、「きついこと言いますが、厳しい言い方をすると、あえて言うけど」などの前置きをするフレーズです。
このフレーズ、部下や後輩に指導や注意をする際、つい使ってしまっている方って多いのではないでしょうか?
上司や先輩がこのフレーズを使う心理
これを使うのは主に上司や先輩だと思うのですが、「きついこと言いますが、厳しい言い方をすると、あえて言うけど」みたいな前置きをするのはなぜでしょうか。
①自分を「悪者」にしたくない(自己防衛)
これが一番多い理由です。
「きついこと言うけど」などと先に言うことで、自分は配慮している。君を傷つけるつもりはない。だからパワハラじゃないので責めないでね」という保険をかけています。
しかし実際は、「厳しいことを言う自分=正直・勇気がある」というセルフイメージも同時に守っています。
目的は「立場の維持」と「責任回避」です。部下を指導する立場でいたい。でも嫌われたくはない。けど強く言った事実は残したい。だからこそ、あえて「嫌な役」を演じている自分に免罪符を与えているという心理です。
②相手の反論・反発を封じたい
この前置きには、実は圧があります。「あえて言うけど、厳しい言い方をすると」。これを言われると、聞く側は「ここで反論したら余計に怒られる、現実が見えてないと思われそう」と感じやすくなります。
つまり、議論を対等にしないための先制パンチです。
③自分の意見を「特別な真実」に見せたい
このタイプの人は、「自分は本音を言える。一方で他の人はきれいごとを言っていて、自分だけが現実を見ている」と思っていることが多いです。
前置きは、「これから語られるのは覚悟のある本音です」という演出になります。
④言い方が下手・対話スキル不足
率直に言う方法がわからない、相手の感情への配慮を言語化できないなどの理由があり、「前置き」で帳尻を合わせているパターンもあります。
部下や後輩からすると・・
では今度は「きついこと、厳しいこと」を言われる部下や後輩の側から見ていきましょう。
結論を先に言うと、例の前置きをすると説教や注意によるメンタルへのダメージが増幅します。
上司や先輩が部下や後輩に対して説教や注意をする際に「きついこと言いますが、厳しい言い方をすると、あえて言うけど」みたいな前置きをするとき、もちろんですがその前置きの後に来るのは「きつい説教、厳しい注意」です。
この前置きをすることで、部下や後輩も「これからされるのはきつい説教、厳しい注意だ」とわかります。
しかし、この前置きを使うと、説教や注意をされた部下や後輩は、「これはきついこと、厳しいこと、あえて言ってきたことだ。普通の説教や注意より大きなものだ」と認識するため、メンタルへのダメージが大きくなります。
仮にこの前置きを使わなければ、部下や後輩は「普通の説教や注意」を受けたときと同じダメージだったかもしれません。
しかし、この前置きを使ったために、無駄にダメージを増幅されてしまったのです。
もちろん、「本気でわからせたいから、重要なことだから」という理由で「きついこと言いますが、厳しい言い方をすると、あえて言うけど」という前置きを使った上司や先輩側の都合もあるでしょう。
しかし、部下や後輩の側に立つと、大きなダメージを受けた後にする仕事はロクなことができません。「本気でわからせたい、重要なこと」も意識できずにミスを繰り返してしまうでしょう。
仕事へのモチベーションも下がってしまいますし、上司や先輩に対する安心感や心理的安全性もなくなり、仕事への意識はほとんどなくなってしまいます。
格闘ゲームでピヨピヨ状態になっているときに攻撃しろと言われても無理なことと同じで、精神的に参っているときにミスなく仕事しろと言われても無理です。
実際、この前置きを使う人がいると、部下や後輩がミスをしやすくなる、「ホウレンソウ」が不足するなど、生産性が悪化するデータもあります。そうなると、そのような前置きを使う上司や先輩は優秀とは言い難いことになります。
本当に配慮している人は、前置きをしなくても言い方が柔らかいです。逆に言うと、前置きを使う人は相手のことを配慮していないことが多いです。
本当に部下や後輩のことを思っている人は、前置きがない、言い切らない、選択権をあなたに残すことができます。例えば「参考までにだけど、こういう考え方もあるよ」などと言えます。
この前置きを使っていることが鼻につく、不快という意見もあります
それ以外の場合
この前置きは、上司や先輩が部下や後輩に言う場合の他に、知人が言ってくる場合もあるし、SNSやネットニュースのコメント欄でもそれを書いている場合があります。
知人の場合
知人の場合は上司や先輩と同じく、「嫌われたくない、関係が壊れるのは怖い。でも素直に言いたい、強く言いたい」という思いがあるため、だから前置きが出るのです。
マウントの心理もないことはありません。立場は対等だけど、一時的に「アドバイスする側、分かっている側、現実を教える側」になりたいこともあります。
ネット系の場合
ネット系の場合は、マウント取りと承認欲求が主な心理です。
「優位に立ちたい、認められたい」という思いが先行し、「厳しいことを言える自分=上の立場」になりたい、教える側・評価する側に立ちたいのです。だから、「きついこと言うけど」などとの前置きを言うことで、上下関係を作っています。
正論を言っている自分を見せ、相手より上に立ちたい。そして反論されたら「わかってない」と言いたい。このような思いがあるため、相手のことなど考慮していません。よって、建設的な議論になる確率はかなり低めです。
SNSや掲示板など、ネット系で前置きのフレーズを出す目的は「承認」と「優位性」なので、基本的には相手にしなくていいです。理由は単純で、相手は「理解」ではなく「勝利」が目的だからです。いくらこちらが丁寧でも何のメリットもありません。
この前置きが出たら、心の中でこう思ってOKです。
「あ、これは相手の不安のサインだ」
だからこそ、前置きで保険をかけてから刺しているのです。
自分の価値観を正解にしたい。つまり、「厳しいけど本当のことを言う自分=誠実・大人・現実的」という自己イメージを保ちたいパターンもあります。
今回は、ほめ達なら絶対に言わない前置きのフレーズを見ていきました
今回もありがとうございました。