承認欲求の負の側面

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みなさん、こんにちは。

今回は承認欲求の負の側面について見ていきます。

承認欲求は注目されたりほめられたりすると満たされ、外発的動機づけになります。
しかし、これにはネガティブな側面もあります

今回はそのようなものを見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。

ほめたら相手のプレッシャーに?

承認欲求には「ほめられることや羨ましがられることでモチベーション(外発的動機づけ)が高まる」というメリットがありますが、デメリット(マイナスの側面)もあります

それは、承認がプレッシャーになってしまうことです。
本来、ほめるなどの承認をすれば、外発的動機づけになります。しかし、外発的動機づけにならずプレッシャーになってしまうことがあります
ほめた内容が相手に全く響かず、逆に相手のダメージになってしまうのです

具体的には、最初は何気なく言ったことでも、周囲から承認されているうちに「認めてもらわなければならない、認められないと自分の価値はない」というプレッシャーになり、やがて「ほめられないなら努力しない」などと、承認されることが目的になってしまうのです。
「目標を達成するために頑張る」が、いつの間にか「認められるために頑張る」になってしまうのです。

最初は何気なく言ったことでも、周囲から承認されているうちに目的が変わってしまうという意味では、アンダーマイニング効果も同様です。詳しくはこの後見ていきますが、アンダーマイニング効果は目的が変わってやる気がなくなってしまうこと、今見ている承認欲求の負の側面は目的が変わって承認されることへのプレッシャーになってしまうことです。

「認められたい、ほめられたい、期待されたい」が、認められた、ほめられた、期待されたことをきっかけに、「認められなければ、ほめられなければ、期待されなければならない」というプレッシャーになってしまうのです。

そこで収まればまだマシで、酷いケースだと目的を見失った結果暴走し、精神疾患や事件・事故につながってしまうこともあります

ダイエットでもありますよね。SNSに体重を毎日アップしていると、いつの間にか承認されることが目的になってしまい、無茶なダイエットをするようになって摂食障害や病気になってしまうパターンです。
また、仕事でもあります。真面目な人だと、上司から「期待しているよ」と言われて、「ミスをしてはいけない」とかえってプレッシャーになってしまうことや、精神疾患になってしまうことがありますよね。

このように、ほめられているうちに、周囲の人からの期待が大きくなってしまい、「それに応えないと自分は終わる」というようにプレッシャーになってしまうのです。
認められたらそれに縛られ、承認を手放せなくなります。承認依存になってしまうイメージです。そして「承認を失えば自分の存在価値がなくなる」というプレッシャーになって苦しんでいきます。

例えばオリンピックでも「金メダル確実」とマスコミに言われている選手ほど金メダルが取れないというのがありますよね。これも期待が大きすぎて本人のプレッシャーになっているからです。

承認を失うと、やる気がなくなるのはもちろん、自己肯定感や自己効力感、自信もなくなり、パフォーマンスも下がります。消極的にもなります
これが怖くてプレッシャーになってしまうのです。

承認が期待を高める

承認は自己肯定感・自己効力感だけでなく、周囲からの期待、正確に言うと「自分が周囲から感じている期待」も高めてしまうものです

一般的に、周囲からの期待(自分が周囲から感じている期待)と、自己肯定感・自己効力感とのギャップが大きいほど、プレッシャーは大きくなります
そして、仕事や挑戦など、取り組んでいることが自分にとって重要であればあるほどプレッシャーは大きいものになります(逆に趣味や遊びなら小さくなります)

このようにプレッシャーが大きくなると、そのプレッシャーを振り払うために、期待と自己肯定感・自己効力感のギャップを強く意識しまい、余計にプレッシャーが大きくなります

日本人はほめられると、それを全人格的評価に結びつける傾向があります。仕事のミスを指摘されただけで人格否定されたような気になってしまうことの逆バージョンですね。
しかし、ポジティブなことであることや外発的動機づけであることから、全人格的評価に結びつけてもその力は弱いです。
そして、ほめられないと「ほめてくれないということは、自分の全人格に価値がないんだ」と考えてしまいやすいです。
このように、「0か100か」の思考になりやすいのが日本人です。このあたりは、事実と貢献をつける、些細なことをほめることで解消することはできます

エリートほど危ない

学生のときにエリートだった人が、仕事や立場のプレッシャーに潰されて、うつや引きこもり、自殺や犯罪、事件につながることがよくありますよね。

これを避けるためには、期待を下げること、自己肯定感・自己効力感を上げることで、ギャップを小さくする必要があります。

しかし、エリートほどそのやり方がわからないのです。それどころか、逆に期待を上げること、自己肯定感・自己効力感を下げることばかりします。
特に日本人は自己肯定感・自己効力感が低いことが多いので、ちょっとしたネガティブ思考で簡単にこれが下がってしまいます。

アンダーマイニング効果

さて、承認欲求の負の側面は他にもあります。先ほどチラッと出てきましたアンダーマイニング効果です。これは以前の記事でも見ましたね。
アンダーマイニング効果も承認欲求の負の側面と言えます。内発的動機づけが外発的動機づけに変わってしまい、当初の目的を見失ってしまいます。

内発的動機づけは、仕事や作業そのものの楽しみや興味をもとにしたものです。内発的動機づけが下がるのは、ポジティブで楽しく取り組んでいる仕事や作業が楽しくなくなる、報酬をもらうことや罰を避けることを目的にやること(外発的動画づけが優位になること)を意味します。

アンダーマイニング効果と、承認欲求のマイナスの側面と、「ほめっぱなしの罪」は、どれもほめることの留意点にはなっていますが、意味や対策が異なります

承認欲求自体が悪行につながる

次の承認欲求の負の側面は、「ねじ曲がった承認欲求」です。そのままストレートに承認欲求を出せず、変化球と言うか、ねじ曲がった状態で承認欲求を出すのです

例えば騒音を撒き散らすヤンキー、電車の中でマナー違反のことをしている人、SNSや掲示板で炎上狙いの投稿をする人、わざと挑発してくる人、ドヤ顔で自慢話や説教をする人などは、承認欲求がねじ曲がった状態で表れています。承認欲求が悪い意味で表立っているからこその行動です。

いじめ、喧嘩、暴力、パワハラ・モラハラ、不祥事などの事件性のあるものについても、背後に隠れているのは承認欲求です。

忙しいアピール、体調不良アピール、寝てないアピールなどをする「かまってちゃん」もそうですね。

何なら普通の人でも、羨望、嫉妬、強がりなどをすることがありますが、これらもそうです。

ここに挙げたものはすべて承認欲求をうまく表に出せない、「認めてほしい」と素直に言えないならこその行動です。ねじ曲がった承認欲求です

《今日のほめフレーズ》
どんどんレベルアップしていますね

今回は承認欲求の負の側面を見ていきました。

実はもう1つ、承認がプレッシャーになってしまうことがあります。これはほめ達としても気をつける内容になっていますが、これは次回見ていきます。

今回もありがとうございました。