自己効力感と動機づけ⑤

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みなさん、こんにちは。

今回も前回の続きで、自己効力感について見ていきます。今回からは内発的動機づけに絡むものになります。まずは「モデリング」をご紹介します。

それでは、今回もよろしくお願いします。

4つのポイントのつながり

自己効力感を高める4つのポイントは、因果関係でつながっています。

①安全な場づくり(心理的安全性)

②言語的説得(ほめる、認める)

③モデリング(見本を見せる)

④成功体験(小さな成功)

自己効力感(自律性)

自分や周りの成長、(組織)活性化

前向きでポジティブな文化の醸成

という具合に、因果関係でつながっています。これはマズローの欲求段階説と同じく、前の要素を満たしていないと後ろの要素も満たせないものになっています。

③モデリング(見本を見せる)

これは「代理体験」とも言われていて、見本を見せる、成功者のマネをすることによって「これなら自分でもできそうだ」という実感を得ることです。

安全な場があり、ほめられる(認められる)ことで、自分自身の中からの積極性が出てきます。「やってみよう!」となるのです。このときに見本や成功者の手本があると、やりやすくなります

受験も勉強法の本や合格体験記がありますよね。これも見本や成功者の手本です。これがあるから、「この時期にはこういうことをやればいい」とか「この科目はこうやって対策をすれば合格点を取れる」ということがわかり、受験生は安心して勉強ができます。

仕事でもマニュアルがありますよね。これはまさに見本・手本になっています。

モデリングは、見本を示す、うまくいっている人の例を紹介するだけでなく、「こうやればうまくいく」と紹介することも含みます
例えばテキストの内容を暗記する場合、「この部分はここと関連させると覚えやすいですよ」、「あの部分はこのイメージをもつと覚えやすいですよ」と暗記のコツを提示することで、相手はやる気になります。
これもモデリングになります。

内発的動機づけ

このあたりから内発的動機づけになっていきます。

今回のモデリングは「これならできそう」と自分から実感を得ることなので、内発的動機づけに該当します。
しかし、まだその力は弱いものとなっています

内発的動機づけのキーワードは「実感」です。これがあるから自分から「やりたい」になります。逆に外発的動機づけは「付与」がキーワードで、受け身で「やらされている」感が残ります。

ほめ達の神
ほめ達の神

ほめ達検定1級では、自分の手本となる人を回答する問題があります。これはこのモデリングに関係しているからです

ポジティブで楽しいイメージが必要

このモデリングや次の成功体験には、「ポジティブ」や「楽しい」というイメージが必要になります

というより、内発的動機づけはポジティブで楽しい感情が必要になります。つまりモデリングと次の成功体験にはポジティブで楽しいイメージが必要になります
罰則や怒られるなど、嫌なイメージがあると自発的にはなれません。つまり内発的動機づけにつながりません。前回も見ましたね。こういう後ろ向きの外発的動機づけでは内発的動機づけにつながりません。

お金や地位・名誉でも内発的動機づけにはつながりにくくなっています

逆にポジティブで楽しいイメージがあると内発的動機づけにつながります。趣味に没頭していると快感を得て時間があっという間に過ぎるのはこのためで、「フロー状態(体験)」とも言います。

「がんばっている」うちは外発的動機づけ主体です。「楽しくて興味があるから自分からやりたくて仕方ない」になると内発的動機づけ主体です

「楽しい、興味がある」には理由があります。多くの場合は、「他人から認めてもらえる、感謝されるから」というよりも、「自分がこれを好きだから、もっとやりたいから、もっと知りたいから」というものだと思います。前者は外発的動機づけ、後者は内発的動機づけによるものです。もちろん前者の理由もなくはないのでしょうが、後者の理由のほうがメインであるはずです。

あくまで目安ですが、こんな感情が出てくると内発的動機づけが高まっていると言えます。

・楽しいからやる
・興味があるからやる
・ワクワクするからやる

例えば、もう早くやってみたくてやってみたくて仕方ない。その先が気になって気になって仕方ないという感覚です。

アンダーマイニング効果に注意

内発的動機づけが高くなっている段階で金銭的な報酬や地位などの外的報酬を与えると、関心が自己実現から報酬に移ってしまい、内発的動機づけが逆に下がってしまうこともあります。自己実現のためにやっていたものが、お金や地位のためにやるものになってしまうので、「何か違う」と感じてやる気がなくなってしまうのです。これを「アンダーマイニング効果」と言います。

ほめることも場合によっては内発的動機づけに逆効果となってしまうこともあります。つまり、関心が自己実現から「ほめられること」に移ってしまい、ほめられることが目的になってしまいます

《今日のほめフレーズ》
普段どうやって勉強しているんですか?

今回はモデリングについて見ていきました。ここは1回で終わりましたね(笑)

次回は4つ目の「成功体験」について見ていきます。

それでは、今回もありがとうございました。