ほめ達どうしなら、どう切り抜ける?②

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みなさん、こんにちは。

前回は「そうくるか」と「惜しい」をほめ達相手に使うと、ネタバレをしているため使い方に工夫が必要なことを見ていきました。

今回はその具体的な使い方について見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。

「その後」が重要

ほめ達の人に「そうくるか」や「惜しい」を使う場合、重要なのはその後に続く内容です
なぜかと言うと、「そうくるか」や「惜しい」の単語だけを使うと、ほめ達が相手だと「あ、この人は本音では全然できていないと思っている」とわかってしまうからです

ほめ達のコミュニケーションは、基本は肯定・共感です。「何を考えているんだ、全然違うぞ」とか「全然できていないな」と思ったとしても、基本的には相手の言うことに賛同です

どうしても自分の意見を押したいなら、アサーティブなコミュニケーションを使うのがいいです。
これはコンサルティングの場面でもよく使いますし、ファシリテーターのスキルでもあります。

おっ!ほめ達と診断士がつながるか?

アサーティブとは、相手を尊重しつつ、自分の意見や要求を誠実かつ率直に伝えるコミュニケーションの姿勢・スキルのことです。
「自己主張」と訳されることもありますが、攻撃的(アグレッシブ)でも受け身(ノンアサーティブ)でもなく、自分も相手も大切にするWin-Winの関係を目指す表現方法で、ビジネスや人間関係で重要視されています。

アサーティブなコミュニケーションについては、また後日別の記事にてお送りします。

後の言葉に意識をもっていく

「そうくるか」、「惜しい」と言うだけで、その後の具体的な内容が一切ないのは「惜しい」ですね。

と言うのも、その後に具体的な内容を付けることにより、相手(ほめ達)はその具体的な内容に意識が向き、最初の「そうくるか」や「惜しい」の魂胆には意識が向きにくくなります

ちなみに、それぞれの後半の具体的な内容はアサーティブな言い方にもなります。

例えば「そうくるか。○○を大事にしたんだよね」とか「惜しい。△△の視点が入ると一気に変わりそうだよ」と言えば、相手はそれぞれ後半の「○○を大事にしたんだよね」や「△△の視点が入ると一気に変わりそうだよ」に意識が向き、前半の「そうくるか」や「惜しい」の魂胆には意識が向きにくくなります

言った側も「そうくるか」や「惜しい」と言ってしまうと、その後に「意外だった理由」や「あと少しの内容」を続ける必要があるため(そうじゃないと「そうくるか」や「惜しい」にならないため)、「○○を大事にしたんだよね」というポジティブな感想や、「もし△△の視点入ったらどうなる?」と具体的な修正提案につなげやすいメリットもあります

ほめ達の神
ほめ達の神

言ったらその後に理由を考えてくれるというのは、「すごい、さすが、素晴らしい」の3Sと同じですね

安心感や心理的安全性を意識する

ほめ達の中にはこの重要性に気づいていない人はたくさんいます。もちろん認定講師の中にもいます。

そのため、口ではほめフレーズを言っているけど態度が安心感や心理的安全性につながるものではないため、相手が警戒してしまうことがよくあります

また、相手と仲良くなりたい思いを前に押すことも重要です。
歓迎の意思が見える人と、それが見えない人では、同じ「そうくるか」や「惜しい」でも相手がネガティブに捉えてしまう可能性は変わってきます
もちろん、それは相手への敬意や感謝の気持ちがあることが前提になります

何度も述べていますが、手の内や魂胆がわかっている以上、ほめ達相手に「そうくるか」や「惜しい」などの「遠回しに反対の意思を示すフレーズ」を使う場合は、使い方を間違えると大変なことになります。場合によっては「反対です、違います、ダメ」とハッキリ言っているのと同じことになってしまいます

で、それをやってしまう可能性が高いのが、相手への敬意や感謝の気持ちのない人や、相手と仲良くなりたい思いが前に出ていない人です。こういう人は相手からすると歓迎されているように見えないため、安心感や心理的安全性を構築できません

「裏の裏をかく」ではないですが、使い方を工夫しないと、ほめ達には(建前としてのコミュニケーションは続けられても)本音ベースでは不快感をもたれてしまいます。

「評価」より「歓迎」を前に出す

魂胆が透けにくい婉曲表現として重要なのは、「評価」ではなく「歓迎」の意識を前に出すことです。

「評価」の意識が前に出てしまうと、例えば「斬新だね」とか「知らなかった」という言葉が出てきて、相手に「これはダメってのが本音か」とバレてしまいます。

ですが、「歓迎」の意識を前に出すことで、例えば「この考え方は面白くていいね」とか「この要素を前にもってきていて面白いな」など、相手からしてポジティブな返事になります。ここからは「俺の意見とは違うから賛同できない」とか「何を考えているんだ、全然違う」というニュアンスは相手には感じ取れません。

もちろん、「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えることも「歓迎」になるので有効です

また、「ここまで考えが出たのは大きい」とか、「この場としてはこれで十分」など、まだまだではあるけど部分的な達成や相手の成長に注目を集めることも、歓迎を前に出しているものと言えます。これは後に出てくる「時間軸ずらし」にもなっています。

ポジティブな内容としての事実を入れる

仮にポジティブに思えないくらい「何を考えているんだ」とか「全然できていない」と思えたとしても、「ここまで考えたのがまずすごい」とか「方向性としては悪くないから、ここを整えると一気に良くなる」など、ポジティブな内容(事実)を入れたほうがいいです

その後で、「ここはもう一手入れられそうだから、まだ動かせそうだね」と言うことにより、相手は「まだまだできていない」という印象よりも「良い成果物への可能性が見えた」という印象のほうが大きくなります

これもアサーティブな言い方になります。相手のことは歓迎して認める(ポジティブなことを言う)一方で、自分の意見も伝える。これでWin-Winになります。

時間軸ずらし(今を裁かない)

これはスモールステップでできるようにするイメージです。
ゴール(完成形)はまだまだ先だとしても、スモールステップのいくつかの完成のほうに意識をもっていけばいいのです

「全然ダメだ」とか「まだまだだ」ではなく、「今のこの段階としては、こんな形でもOKですね」とか、「最初に出る案としては自然かも」とか、「途中経過として見ると、納得感はある」などと言えば、完成度が低いのが本音ではあっても、相手にはポジティブに伝わります

《今日のほめフレーズ》
ちゃんとしててすごいなぁ

というわけで、今回は対ほめ達用に「そうくるか」や「惜しい」以外の内容を考えてみましたが、自分の中では思ったよりもいろんなことがわかりました。
言葉じゃなくて態度。言葉も「その後に言うこと」が大事。他にも時間のことなどいろいろな視点から発見がありました。

考えてみてよかったです。
今回もありがとうございました。