みなさん、こんにちは。
先日、コンサルティングをやっていて、クライアント(相手企業の社長)からこんなことを言われました。
ほめるのが大事ってのはわかったけど、それって甘やかすことでしょ?
ほめ達をやっていると、必ずこの「誤解」を説明して相手が自分から納得できる(「納得させる」ではないのがポイント)壁があります。
今回はこちらを見ていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
おだてて甘やかす?
昭和の体育会系の価値観が根強く残っている方を中心に、「ほめる」という言葉を聞いて、プラスよりマイナス、ネガティブなイメージをお持ちの方がまだいらっしゃいます。
「ほめるって大事だって聞くよね。今どきの若い人は怒られ慣れていないから、ほめてあげないとすぐに落ち込んでしまう。ただ実際にはなかなかほめられない。ほめる前に言わないといけないことがたくさんあるし、うかつにほめてしまって調子に乗ってしまうのも厄介なんだよな」
僕は組織コンサルをしているため、このような意見を、コンサルティングをしているとよく聞きます。
そのたびに僕は「ほめる」の意味と、ほめ方を提案しています。
このような昭和の価値観が根強く残っている上司(社長を含む)や先輩が思っていることとして、「ほめる=おだてて甘やかすこと」、「ほめられて育った人間は弱い」というものがあります。
だから「そんなもの仕事では不要、むしろ害悪だから、ほめずに叱って育てるべきだ」と考えてしまうのです。
そして行き着く先がパワハラ上司、モラハラ先輩というわけです。
ちなみに、このパワハラやモラハラに行き着く流れがあるからこそ、僕はハラスメントアドバイザーの取得を考えました。つまり、ほめ達と診断士に加え、ハラスメントアドバイザーも僕のキャリア戦略の大きな軸となっています。
このように、「ほめる」という言葉を聞いてもプラスよりマイナスのイメージを持っている方がまだまだいるのが現状です。
おだてて甘やかすことではない
ほめ達のいう「ほめる」とは、先ほどの昭和の体育会系の方が考えるような、おだてることや甘やかすこと、相手の耳のいいことを言うものではありません。
人を対象にするなら、「目の前の人の価値を発見して伝えること」です。
上司や先輩なら、部下や後輩を甘やかすことではなく、部下や後輩にある「価値」を見つけてそれを伝えることです。
ところが、先ほど見たような社長のような昭和の体育会系の価値観の人は、「ほめる」について
「いやー、君は素晴らしい!最高だ!」
「よくできたねー」
こんなことを言うことだと思っていることが多いです。
でも、これだとただおだてている、甘やかしているだけです
ほめ達のいう「ほめる」は、そういうものではありません。
ほめ達のいう「ほめる」とは、価値を発見して伝えることです。
しかも具体的な事実や貢献を入れてのものです。
「いやー、君は素晴らしい!最高だ!」では、抽象的すぎて価値は何かわかりません。
「よくできたねー」はまるで幼稚園児に幼稚園の先生が言うみたいで、甘やかしているだけです。
「ウソ、大げさ、紛らわしい」はCMだけでなく、ほめ言葉としてもNGです。これをやると相手は「これは本意ではない」と感じるため、相手のモチベーションを逆に下げてしまう恐れもあります。
「素晴らしい、最高、よくできた」自体はほめフレーズです。しかし、「何が」素晴らしいのか、「何が」最高なのか、「何が」よくできたのかを言わなければ、効果は半減してしまいます。だからこそ、事実や貢献内容を一緒に言うことが必要なのです。
ほめ達のいう「ほめる」とは、おだてることや甘やかすことではないのです。
しかし、昭和の体育会系の価値観の上司や先輩の中には、ほめることをこのようなものだと思っている方がまだいらっしゃいます。
最近はパワハラやモラハラを恐れて、部下や後輩に対してこのように「おだてる、甘やかす」だけの上司や先輩も増えています。

でもこれでは適切な指導ができません。
部下や後輩に適切な指導ができる上司や先輩なら、決しておだてることもしませんし、甘やかすこともしません。時にはきついことも言いますし、叱ることもあります。
これはよく誤解されやすいことなのですが、ほめ達は決してマイナスのことを言わない、怒らないかと言うと、そういうことはありません。
時にはマイナスのことを言うことだってあります。ただ、言い方に工夫をします。
また、怒ることもあります。ただ、感情任せに怒るのではなく、相手のために「叱る」ということをします。
今回はここまでにします。
次回も昭和の体育会系の価値観の方に多い、「ほめることは甘やかすことだ」という見解について見ていきます。
今回もありがとうございました。