みなさん、こんにちは。
ここまでほめ達のスキルを見ていきましたが、僕が意図的にここまで避けていたターゲットがあります。
それが「ほめられると抵抗する人」です。
と言っても、「いやいや、そんなことないですよ」と謙遜するけど本音では嬉しい人ではありません。
「すごい」とほめても無愛想な人、もしくは「それってどういうことですか?」とか「どこがすごいんですか?」と逆に挑発してくる人ですね。
今回はこのようにほめられると抵抗する、不快感を示す人についてみていきます。
それでは、今回もよろしくお願いします。
前提:実は嫌がっていない
「すごい」とほめても無愛想な人、もしくは「どういうことですか?」とか「どこがすごいんですか?」と逆に挑発してくる人。
こういう人たちは、実は「ほめられる=嬉しくない」ではないことが多いです。
むしろ逆で、ほめが“刺さりすぎて”防御反応が出てるケースが多いのです。
普段ほめられていない人からすると、「ほめる」は急に身体の中に入った劇薬のようなものなのです。
効きすぎる劇薬だからこそ、拒絶反応から無愛想、「どこがすごいんですか?」のような挑発が出てきているのです。

なぜ「ほめ」に抵抗するのか
これはいくつかのタイプがあります。
自己評価が極端に低いタイプ
「自分はすごくない」という自己認識が強い人です。
こういう人にとってほめられることは現実とズレていることになり、先ほどの劇薬の拒絶反応のような不安や違和感が襲ってきます。
条件反射で否定するタイプ
ネガティブな返事が標準の人ですね。
育った環境の影響が大きいとされています。
ほめられることがあっても、いつも「調子に乗るな」と言われていたため、ほめることは社交辞令だと刷り込まれています。
だから無意識に「否定」や「突き返し」をしてしまいます。
これは癖なので、本人に悪意はありません。
マウント・警戒モードの人
これは人間関係で傷ついた経験が多い人です。
例えば「すごいですね」と言われると、「上から目線?皮肉?探られてる?何か魂胆があるのでは?」などと考えてしまいます。
そこで出てくる「どこがすごいんですか?」は、いわば自分の土俵に引きずり込む防御質問でもあります。
無愛想に見える人の“頭の中”
先ほども見たように、ほめられて無愛想な対応や挑発してくる人も、実は嫌がっていません。
ちゃんと嬉しいけど処理が追いつかない
ほめられた瞬間、内心では「え、そう見えてた?」、「でも自分はまだまだだし…」、「どう返すのが正解?」などという疑問や戸惑いが一気に走ります。
その結果、脳がフリーズして表情が止まるか、反応が遅れて無愛想に見えてしまうわけです。
本人の感覚では「今、考えてただけ」なんですが、無愛想に見えてしまいます
喜びを見せる=隙を見せると思っている
過去に、ほめられた直後に叩き落とされた、期待されて失敗した、ほめが皮肉だった経験があると、無意識に「ほめられたときに感情を出す=危険」と学習しています。
だから内心では「嬉しいけど、嬉しさを出したらまずい」と思っています。
ちなみに、誠実なな人ほどこの思いと罪悪感を同時に抱きます。
自分の価値がバレるのが怖い
内心では「そんなに評価されたら、次がきつい」、「実力以上に見られてる気がする」、「本当の自分は大したことないのに」というようにプレッシャーになっていることもあります。
だから反射的に抵抗して距離を取ろうとします。
「無愛想=否定」ではない
無愛想は「拒否」ではなく「防御」であることが多いです。
本人の内側では「嬉しい、ありがたい」という思いがありながら、「でも怖い、何か魂胆がある、期待を壊したら申し訳ない」という思いも同時に起きています。
ほめ達としてどう対応するか
気になるのはここですよね。
結論から言うと 「ほめよう」としないこと、評価しないことです。
事実・貢献を入れてほめる
また、「どういうことですか?」とか「どこがすごいんですか?」と言われるなら、「具体的な事実・貢献」の内容を示すことも重要です。
つまり、ただ「すごいですね」や「さすがですね」ではなく、「あの場面で黙らずに意見出してたのってすごいですよね」とか「あの資料、読む側として迷わなかったです。さすがです」など、具体的にどこがどうすごいかを示せばいいのです。
これができると、事実を言っているので主観を減らすことができますし、相手の価値を決めず自分への影響(貢献)として語ることにもなります。これだと相手は抵抗しにくいです。
ほめずにほめる
これは聴くこと(共感)、あいさつ、感謝やねぎらいの言葉などが該当します。
別に「すごい、さすが、素晴らしい」などのほめフレーズを使うことがほめ達のスキルのすべてではないですよね。
ほめフレーズを使わなくてもほめることはできます。
そして、こういう人はほめフレーズを使わずにほめることに弱いです。
なので、「冷静に抵抗してきた」と思ったら、「ほめフレーズを使わずにほめる」モードにチェンジします。
逆にNG行動(逆効果)になるのは、ほめを正当化しようと長く説明すること、「素直に受け取ってくださいよ〜」と説得すること、ほめを押し通すことです。相手の防御を突破しにいくと、相手の印象を悪くします。
今回はほめられて抵抗する人についてみていきました。
こういう人に対しては無理にほめないことが重要です。「ほめずにほめる」モードに切り替えることが一番効きます。
今回もありがとうございました。