みなさん、こんにちは。
みなさんは「あたしンち」という漫画・アニメをご存知ですか?
あたしンちは、「けらえいこ」さんによる家族を題材にした漫画、アニメ作品です。簡単に言うとサザエさんの現代版みたいなイメージです。
物語は、よくも悪くも大雑把で節約志向の母、無口でマイペースな父、地味でオクテであり少しドジな高校生のみかん、シャイで恋などには疎いが、ナイーブで理論派、堅実な性格の中学生の弟ユズヒコで構成された「タチバナ家」を中心に展開されています。
サザエさんと違って、お母さんあるある、お父さんあるあるのようなこともあり、どの家族でも当てはまる、「この母ってウチのお母さんと同じことをしている」みたいなことがよくあります。
それは僕の家族でも言えます。ということもあり、僕はあたしンちの動画をよく見ています。
https://m.youtube.com/@Atashinchi
今回と次回はそんなあたしンちの中からほめ達として学べることを見ていきます。
それでは、前置きが長くなりましたが、今回もよろしくお願いします。
第110話「お願い、ホメないでっ」
この回のテーマは 「ほめられたときの反応」 です。
母が友達から子供(みかん・ユズヒコ)のことをほめられます。そのとき、母は「いやいや、ウチの子なんて最低よ、最低」などと言ってそれを過剰に照れてしまったり、ほめ言葉をうまく受け取れなかったりします。その反応が大げさすぎて、見ているみかんやユズヒコまで「ほめられること」について考えさせられてしまう、というお話です。
まさにほめ達として学べる回です(笑)
この話の見どころは、ほめられることと、その受け止め方のズレです。
この回で描かれているのは、誰かにほめられたとき、その言葉をどう受け取るか。
ごく普通の場面ですが、母はほめられると極端に照れてしまい、かえって居心地が悪くなってしまうというリアクションをします。
これは実はほめ達でも時折考えさせられるものとなっています。こちらがほめ言葉を言っても、それを相手が素直に受け取れないことがあります。典型的なのは、ほめ達のようにすぐに「ありがとう(ございます)」が出てこないです。相手からすると、ほめられることに一種の居心地の悪さを感じるのです。

なぜほめられると困るのか?
実はこれ、ほめ達になればなるほど忘れがちになることです。なぜなら自分のほめ達としての力(ほめ言葉の数やほめ達としての態度、雰囲気、コミュニケーション力など)はどんどん高まり、ほめられ慣れていない普通の人との実力差がどんどんついてしまうからです。
この話も、母はほめられるとうれしいはずなのに、落ち着かない、つい否定してしまうという反応を見せます。
ここで起きているのは、「自己評価と他者評価のズレ」です。
自分の中では「そんな大したことない」と思っているのに、外から「すごいですね」と言われる。
すると脳内で小さな認知的不協和が起きます。認知的不協和、企業経営理論で出ましたね。
その違和感を解消するために、「いやいやいや!」、「そんなことないって!」と過剰に否定してしまいます。これは軽い認知的不協和の解消行動なのですが、これが「ほめられると困る」を表しています。
自己評価と他者評価
この話では「ほめないで」と思ってしまう心理が描かれていますが、そこには「自分のことをどう思っているか、外部の他者からの評価をどう受け止めるか」という人間の内面のズレが反映されています。
照れ隠しだけでなく、母自身がほめられることへの軽い戸惑いを感じています。この母のように、ほめられると照れてしまう、困惑する、気まずくなってしまう、謙遜してしまうクセがある人は多いです。
日本的謙遜文化の影響
この回は、日本人特有の反応も描いています。
日本では、ほめられたら否定するのが美徳、自慢はダメ、出る杭は打たれるという空気があります。
だから母は、喜びすぎるのも恥ずかしい、受け取るのも気まずい、かといって完全否定も変、という微妙なポジションであたふたします。
「お願い、ホメないで」の本音
実はこのセリフの裏には、期待されたくない、ハードルを上げられたくない、これ以上見られたくないという防衛本能もあります。
ほめられると、次も同じレベルを求められると感じてしまいます。要はプレッシャーになってしまいます。だから無意識に謙遜してブレーキをかけていきます。
ほめ達ならどうする?
さて、こういう人にほめ達ならどうほめていきますか?
僕なら小ロット短サイクルでほめていくこと、事実を入れてほめていくこと、感謝やねぎらいの言葉をかけていくことをします。
もちろん他に有効な手段もあります。どちらにしても、ほめ達として相手が照れ隠しをしないようなほめ方をしていくことになるのです。
この回の本質
この話がうまい、かつほめ達として学べることは、「ほめられたら嬉しい」という単純な図式にしないところです。
人はほめられても、うれしい、恥ずかしい、疑ってしまう、否定したくなるという複雑な感情のミックスが起きます。
今回のあたしンちの話は、それをコミカルに可視化した回です。

今回は「あたしンち」の話からほめ達として学べることについて見ていきました。
次回は「あたしンち」の別の話を使ってほめ達として学べることを見ていきます。
今回もありがとうございました。