みなさん、こんにちは。
今回は、僕がほめ達認定講師として開発したワークをご紹介します。
またほめ達検定の原稿っぽい文章にしています。
基本的には以前紹介した「見知らぬ人をポジティブに捉えるワーク」の応用です。この「見知らぬ人」が、以前からしつこく出している「どうしようもない人」に変わっています。つまり、よりネガティブに思いやすい人がターゲットということです。
そして、そんなどうしようもない人を相手にするので、目標は「ポジティブに捉える」ではなく「ネガティブに捉えない」と少し緩くしています。
以前から紹介しているバカ親のような、自己中のクレーマーや世間知らずのどうしようもない人は必ずいます。そういう人の迷惑行為に、ポジティブには思えなくても、ネガティブに思わないためにはどうすればいいか。これはほめ達としての伸び代でもあります。
それでは、今回もよろしくお願いします。
ワーク
さて、これからみなさんに「どうしようもない人」に出会ってしまったときの対処法を伝授します。
ほめ達としては、迷惑行為をしている人や自分勝手に理不尽な要求をしている人にも価値を発見して伝えていきたいのですが、腹が立ってしまうこともあると思います。
そんなときに役立つのがこの対処法です。
これができるようになると、電車の中やカフェ、ショッピングモールなどで迷惑な人がいてもイライラしにくくなり、ほめることに重要な精神的余裕を維持することができます。
いやいや、こんなどうしようもない人に出くわしたら、それこそどうしようもないじゃないか!
と思われるかもしれません。
イライラしてしまい、どんどん精神的余裕がなくなるように思えますよね。
そこで、こういう「どうしようもない人」に出くわしたときの解決法をご紹介します。
この解決法は呆れるほど単純です。以前紹介した「見知らぬ人をポジティブに捉えるワーク」の経験をある程度積んでいる方なら、おそらく一瞬で終わります。
それは、「自分のネガティブな感情に気づいた時点でその場を捨てて離れること」です。
「メタ認知→離れる」の2段階があります。
ですが、これって思っているより実践できませんよ。抵抗してしまい、重い腰が上がりません。
朝の通勤電車でようやく座れたのに・・・
例えば、朝の通勤電車。車内は社会人や学生で大混雑。立っていても他人と身体がぶつかってしまう。
そんな中、とある駅で目の前に座っていた人が降りた。
あぁ、よかった。これで座れるぞと思って運良く座ることができた。
しかし、目の前に立っている人がスマホの動画の音声をそのまま流している。また、右隣に座っている人はイヤホンの音漏れがひどく、左隣に座っている人は車内で化粧をし始めた。
前も左右もみんなマナー違反。イライラするなぁ。
自分の降りる駅はまだまだ先。これから何十分もこの不快な環境が続くかもしれない。

こんなとき、あなたはせっかく座れた席を放棄して次の駅で降りることはできますか?
「えー、せっかく空いた席だったのに、それを放棄するのもなんか嫌だな。面倒だなぁ」
こう思ってしまうかもしれません。
通勤電車は、隣の車両に移る、次の駅で降りるなどをすれば、少なくとも今その場の非常に不快な環境からは解放されます。
ここであなたは重い腰を上げることができるでしょうか?
長時間、列に並んでいたのに・・・
では、こんな例ならどうでしょう?
自分がどうしても欲しい数量限定のプレミアグッズの発売日。始発で店に来て早朝から並んでいました。寒い中、トイレも我慢して開店時間を待っています。
いよいよ開店時間が近づいてきたと思っていた矢先、自分の後ろに並んでいる大人数でのグループが大声で話し始めた。よく見てみたら途中から来た仲間を入れている。みんな順番を守っているのに割り込んで不公平だ。
さらに、店の前では「先着順は嫌だから抽選にしろ」とか「数量限定はおかしいだろ!」などと店員にカスハラをしている人がいて、ずっとクレームを言っている。
周りの人も「うるさいなぁ、こいつら」という雰囲気がそこかしこから漂っている。
あなたも我慢の限界がきて怒り爆発寸前。

そのとき、せっかく早朝から並んだその場所を捨てて離れることができますか?
「そんなことできないよ。こっちはずっと並んでいたんだぞ!」
そう思ってしまうでしょう。その気持ちはわかります。
せっかく奮発したグリーン車なのに・・・
最後に、こんな例ならいかがでしょう?
出張での仕事を頑張ったご褒美に、帰りはグリーン料金を自腹で払って新幹線のグリーン車で帰ることにした。しかし、そのグリーン車の席の近くでサラリーマンのグループが大声で飲み会をしていた。乗務員が何度も注意しているけど、酔った勢いもあって乗務員にクレームを言っている。

そのとき、あなたはせっかくのグリーン車を放棄できますか?
「えー、何千円も払ってグリーン車に乗っているのに、なんか嫌だな。なんで俺がどかないといけないんだ?」
こう思ってしまうのではないでしょうか?
何千円も自腹で払ったのに、無駄になってしまうのは嫌ですよね。
面倒な気持ちはわかるけど・・
どの例にしても、離れることや移動することが面倒と思ってしまうのは仕方ないことなのです。現状維持バイアスがあるからです。
しかし、今のその不快な場に留まり続けると、あなたのメンタルはどんどんネガティブなものになっていきます。不快、イライラ、腹が立つ。このようなネガティブな思いがどんどん強くなっていきます。それならその場を離れたほうが、多少の犠牲はあるかもしれませんが、結果的にメンタルへのダメージは少なくなります。
ホームランを打たれるくらいならフォアボールやシングルヒットでもやむなし、というイメージです。
メタ認知が必要
出来事は出来事単体ではやってきません。必ず感情を連れてやってきます。
迷惑行為というネガティブな出来事に、イライラや不快などのネガティブな感情がダーッと襲ってくると、ネガティブな出来事をポジティブに変換することが難しくなります。
だからこそ、メタ認知で自分の感情を知ることが大事なのです。
「自分は今、この人の迷惑行為によってイライラしている」
「これ以上我慢をすると怒ってしまう」
このように自分の感情を認めて、そこから次のステップに進んでいくことが大事です。
自分の感情を認め、その場を離れないなら、どうしようもない人に振り回されるだけだし、また次のどうしようもない人に会うことを常に警戒していないといけなくなります。
メタ認知と、ピン留めの前に「離れる」のステップを入れる。一刻も早く離れ、パーソナルスペースを広く確保できるエリアに行ったほうがいいです。
ここで「離れることができる」なら、どうしようもない人をネガティブに思わなくなります。
それができれば、もうこのワークはほとんど成功です。
自分の感情を客観的に把握し、すぐに離れた上で、離れた安全な場所からその「どうしようもない人」の迷惑行為についてピン留めをして、その「どうしようもない人」のことをポジティブに捉えます。
イライラするのは相手と距離が近いからです。パーソナルスペースを広く確保できるところに避難しましょう。
イライラしたら距離を取る。これはメンタルの鉄則です。
これでこのワークは終了です。
「メタ認知→その場を離れる→ピン留め→ポジティブに捉える」の流れができれば、迷惑行為を目の当たりにしてもイライラしにくくなります。
誰かをほめてみる
このワークの効果をさらに高めるために、別の誰かのことをほめてください。
それはなぜかというと、ほめることで心が整い、精神的余裕がもたらされるからです。
メールやSNS、チャットで知り合いに言う形でも構いません。誰かを実際にほめてください。そうすると、あれだけイライラしていた不快な感情は、いつの間にか消えています。
そして、「どうしようもない人」にも敬意などが芽生えてきます。感謝まではいかなくても、背景の事情を考慮し、労をねぎらえるようになります。
そうなると、「どうしようもない人」という表現ではなく、ポジティブな表現で捉えることができるようになります。
打開できる方法はある
先ほどの3つの例のうち、グリーン車の例について、グリーン車に関するお得な技をご紹介します。
グリーン車は乗務員に事情を話せば席を変えてくれます。
それを知った上でならどうでしょう?
もし迷惑行為を目の当たりにして不快に思ったとしたら、乗務員が通ったときに事情を話せばその場を離れることができますよね。
しかもグリーン車の別の席に座れるため、グリーン料金が無駄になることもありません。
そう考えれば、今のその席にい続ける必要性はなくなるかと思います。
ちなみに、普通車でも指定席の場合は乗務員に言えば席を変えてくれます
普段の通勤電車や新幹線・特急の自由席なら、隣の車両に移る、次の駅で降りるなどをすれば、少なくとも今その場の非常に不快な環境からは解放されます。
たとえ満席の場合でも、耐えられなくなった時点でトイレに行くフリをして空いているところにいくのが安全です。もちろん座れなくなりますが、座り続けてどんどん不快になることと、立つことにはなるけど不快ではなくなることを考えれば、後者のほうがメンタルには有利です。
どうしようもない人、大歓迎です
このワークを実践するためにも、「どうしようもない人」に積極的に出会ってください。「どうしようもない人」が現れたことに喜びを感じてください。
そしてそのとき、自分の不快な感情を把握してその場をすぐに離れてください。重い腰を上げられるかがワークのポイントです。
重い腰を上げられず、離れずその場にい続けて「いいねー」などのポジティブなピン留めをしても、ネガティブな思いが強すぎるためにピンが刺さりません。
また、高速バスや飛行機の中など、逃げ場がない場合も体験していただけたらと思います。そのとき、耳栓して目を閉じることができるかがワークのポイントです。
今回は、どうしようもない人についてネガティブに思わないワークをご紹介しました。
ぜひこのワークを実践していただきたいと思います。
今回もありがとうございました。