ほめるときのコツ

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みなさん、こんにちは。

前回と前々回はほめるスキルを高めるためにどんな力をつけていけばいいかについて見ていきましたが、今回はもっと具体的なスキルを見ていきます。

以下の4つのコツを押さえると、ほめることに深みが出てきます。つまりほめるレベルが上がり、ほめ達としてのレベルも上がります。ほめ達としてのレベルが高い人は以下の4つがスムーズにできます。

それでは、今回もよろしくお願いします。

①外見から「ほめポイント」を見つけ、内面につなげる

ちょっと難しそうな表現ではありますが、相手の外見を「内面の価値」につなげて伝えていきます

例えば単に「カッコいいですよね」と言うより、「スーツが決まるのもこういうカッコいい人だからこそですよね」のほうがいいですし、さらに加えて「カッコよさが知性に表れていますよね」と言うことで、相手にうさんくささを与えにくく、安心感や好印象につながります。

今の例なら、「スーツが決まっている」と「カッコいい」というものが外見で、「知性(が良い)」が内面のことです。

②小さな&具体的な事実・理由を入れる

これはかなり重要性が高いもので、かつ今からでも使いやすいものとなっています。

ほめる際は、具体的にどこがほめポイントだったのかを表現していきます。つまり、「ここが」すばらしい、「なぜ」すばらしいか、などの具体的な事実や理由を、小さいことでもいいから入れていくと説得力が何倍にも増します

例えば単に「カッコいいですよね」と言うよりも、「ネクタイや髪型がカッコいいですよね」と言ったほうが、説得力が何倍にも増しますよね。

具体的なエピソードを入れることも重要です。例えば「今まで見てきた人の中でこんなにネクタイが似合う人は初めて見ました」と言うと説得力が増します。このように、目の前にたくさんある「小さな事実」を見つけ、価値を見出しましょう。小さな成果やプロセスでも立派な「価値」があります。そういう小さな事実に裏付けられた言葉こそが、最も相手の心に届くほめ言葉になり、相手との距離を一気に縮めてくれます

思いついたらその場ですぐ、そして「小ロット・短サイクル」でほめていきましょう!

ほめる際は、「すぐ、こまめに、具体的に」がキーワードになります

③貢献していることを入れる

人は自分が誰かの役に立っていることがわかると嬉しいものです。そのため、自分が誰か(相手)の役に立っていることを伝えられると説得力が増します

単に「カッコいいですよね」と言うよりも、「カッコよくて私も元気が出ます」と言うことで、自分が相手に貢献していることがわかります

他にも「自分も勇気をもらえた」とか「刺激をもらってます」など、自分に恩恵が来ていることを説明していくのもいいですね。

なお、これは感謝の気持ちを伝えるときにも有効です。「ありがとうございます」よりも、「いつもありがとうございます。おかげで今日も気持ちよく仕事ができます」と言ったほうが、説得力は大きくなります。

④異なる方向からの「ほめ」を3つ並べる

これは「他にはないか?」を考えることでもあるので、ある意味で中小企業診断士っぽい内容かもしれません(笑)

マッチ棒も1本では立ちませんが、3本を三角錐のようにすると立ちますよね。4本や5本にするとさらに立ちやすくなります。
それと同じく、ほめることも3つ並べることで説得力が増します

多角化と同様、関連多角化のようなもの無関連多角化のようなものがあります。

関連ほめ:難易度は低くやりやすいが効果も限定的
例 話しやすくて、笑顔が良くて、聴いている雰囲気もいい
無関連ほめ:難易度は高く胡散臭さもあるが、ハマれば効果は大きい
例 話しやすく、ファッションが良く、字も綺麗

簡単なのは関連ほめで、例えば「すごい、さすが、素晴らしい」の3つを使えばいけます。これはほめ達の中で「3Sフォーメーション」と呼ばれているもので、シナジー効果も起きるので相手への威力はかなりのものになります

ほめ達のスキルが高まるほど視野が広がるので無関連多角化のほめがしやすくなります

ただし、初対面の人や自分に自信がなさそうな人に対しては、ほめフレーズはそんなに連発しないほうがいいです。初対面の場面で相手をほめることは重要ですが、連発すると警戒される可能性があります。ほめ達は相手との心理的距離感を間違えないようにする必要があります。心理的距離感を無視してガツガツほめることはNGです

オマケですが、「つぶやきほめ」というスキルもあります。これは話し終わったタイミングで、独り言(小言)としてボソッと「・・・いや本当にすごい」などと言うことです。これもほめる効果を高めてくれます。

《今日のほめフレーズ》
(つぶやきほめ)・・・いや本当にすごい

今回はほめるコツを見ていきました。特に②・③については今すぐできることなので、ぜひ実践してみてください。

今回もありがとうございました。