みなさん、こんにちは。
今回は阪神タイガースの優勝要因について、僕なりの考察をしていきたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。
要因は1つではない
当たり前ですが、優勝要因は1つだけではありません。複数の要因が重なり合ったことで優勝ができたのです。
というわけで、ここからその優勝要因をいくつか挙げていきたいと思います。
こちらも当たり前ですが、阪神球団や阪神タイガースの選手、監督などが正直に「これが優勝要因ですよ」と言うことはありません。よくて社交辞令で謙虚なフリをするだけです。
企業にも企業秘密があるように、外部に公開できない情報があります。しかもこのSNS全盛の時代で、発言や情報1つであることないこと拡散される世の中において、「これが優勝要因です」などハッキリ公表するわけがありません。当然、その優勝要因が世に出回ることもありません。
データなどの研究で選択と集中をした
まず、僕の予想では阪神は優勝争いの力がある巨人、横浜、広島だけを徹底的に研究したのだと思います。
手を広げると経営資源は分散しますが、選択と集中をすれば経営資源を効率的に活用できます。中日、ヤクルトに注ぐ力を3球団に入れればさらに研究できますからね。
言い方を変えると、中日とヤクルトは阪神からナメられているということにもなります。
最新鋭の研究をしている
どの球団もデータなどの研究は昔からしています。しかし、今はIT技術がどんどん進化していて、IT投資合戦にもなっています。
あのイチローさんも、最近の選手はベンチでタブレットばかり見ていることを指摘していますので、実際にITを駆使しているのは間違いありません。
そして、最先端のIT技術についていけなくなった球団から脱落していきます。これはもちろん資金力も影響していきますし、専門性の高い人材の確保も影響してきます。この競争に負けたチームは選手の癖やキャッチャーの配球パターン、サインパターンなどが丸裸にされ、直接対決では一方的にやられてしまうことになります。
阪神タイガースは人気球団で資金力では相当上の方に位置しているので、最先端のIT投資や専門性の高い人材の確保も比較的容易にできます。
なお、研究に関してはこちらの記事にも書かせていただきました。
もしかすると、こういう研究をしていることに否定的な意見の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このIT全盛時代でITを駆使していない球団などいません(いたらむしろやばいです)。ITを駆使して癖やサインパターンを分析していることを受け入れましょう。
わかった采配は特定の試合、場面に限定している
サインパターンや選手の癖などを研究されているとバレると相手球団もいろいろ動いてきます。個人でやる野球ゲームではないので、毎回毎回勝っていたら簡単にバレて対策を講じられてしまいます。
そのため、サインパターンや選手の癖などを分析しての采配は特定の試合、場面に限定していると思います。
阪神タイガースの場合(実は数年前の広島東洋カープの優勝の場合もですが)、それは「2位の球団との直接対決のとき」です。
今回の優勝も、2023年の優勝も、ネットでは「阪神は2位になっている球団との試合では無類の強さを発揮して2位球団キラーだ」と言われています。
シーズン途中には、その時点で2位となっている球団との直接対決について、13試合で12勝1敗という結果もありました。
数年前の広島東洋カープの優勝の場合や2023年の阪神タイガースの優勝の場合もそうでしたが、まるで優勝球団に都合の良いように他球団が負けてくれるのです。その要因が「2位球団との直接対決に勝つこと」なのです。
そして、これがまさに巨人、横浜、広島だけを徹底的に研究していることの証拠です。
2位球団キラーと言うより、2位になれる可能性のある球団を徹底的に研究しているからこそ、2位になっている球団との直接対決にことごとく勝利できるのです。
こちらも言い方を変えると、中日とヤクルトは2位になれる可能性がないと阪神球団には思われているということです。
こちらの記事もぜひご覧いただけたらと思います。
第一線の選手がみんな全盛期
いくら相手球団のサインパターンや選手の癖などを分析しても、プレーをするのは選手です。選手に力がなければ宝の持ち腐れです。
そして、2023年の優勝のときもそうでしたが、第一線で活躍している選手のほとんどが全盛期を迎えていることも要因にあります。
具体的な選手名は出しませんが、簡単に言うと1軍の試合にいつも出ている選手でベテラン以外の選手全員です。全盛期か、その一歩手前くらいの実力ですよね。
これは2000年台の落合政権のときの中日ドラゴンズもそうでした。なので、今の阪神タイガースは選手のことだけを考えても毎年、もしくは隔年で優勝できます。
ただし、これだと2012年以降の中日と同じ運命をたどることになり、今の選手が全盛期を過ぎると一気に暗黒時代になります。だからこそ、1つ目の「最先端のIT技術による他球団の研究」をする必要があるのです。
ここまで見てきたように、「最先端のIT技術による他球団の研究」と「第一線の選手が軒並み全盛期」という2つが優勝要因だと考えています。
もちろん、それ以外の要因もあるでしょう。また、スポーツ新聞や雑誌があれこれ意見を書いてくると思いますし、それをネットが取り上げてファンが騒ぐこともあると思います。
しかし、あることないことを間に受けないことも重要かと思います。
阪神ファンの方へ
優勝おめでとうございます。
ここからはそんな今だからこそ阪神ファンの方へ伝えたいことがあります。
他球団のファンに敬意を払う
他球団ファンをバカにする、煽ることはNGです。
もちろん純粋に喜んでいるだけという気持ちだというのはわかっています。しかし、他球団ファンは阪神ファンが少し喜んだだけでも「バカにしている、煽っている」と思ってしまいます。これは優勝チームのファンの宿命です。
なので、気持ちに余裕をもってください。3年で2回優勝している今なら、ファンも気持ちに余裕をもてるはずよね。ちなみに、名古屋の知り合いが言っていましたが、中日ファンも毎年のように優勝していた2000年代は気持ちに余裕がありました。
その中日ファンが今はまさにバカにされている状況なのですが、阪神ファンも「暗黒時代の頃はバカにされていたから今オレたちがあいつらをバカにしてもいい」という理屈は通用しません。
ちなみに、阪神に関する記事と言えばこちらもありますので、ぜひご覧いただけたらと思います。
喜びのSNS投稿はしない
優勝した日くらいはいいですが、それ以外の何でもない日でもたまに贔屓球団(阪神ファンのみなさんなら阪神タイガース)が勝ったときに喜びの投稿をする人がいます。
そもそも、SNSには政治や宗教と同じく、野球の贔屓球団がわかる話も投稿しないのがビジネスマナーです。診断士でもそれは当てはまります。そのため、ほとんどの診断士は野球に関する投稿はしていませんし、「野球の試合を見に行きました」くらいの投稿はしても、「勝った!やったー」という投稿をしている人はなかなかいません。
SNSは様々な人が見ます。もちろん阪神ファン以外の方も見ます。阪神が勝ったからと言って阪神が勝った喜びの投稿をすると、阪神以外のファンの人からすると自慢や侮辱にも捉えられかねません。贔屓球団の勝敗には自己同一化が働くからです。そして上記のように、他球団ファンは阪神ファンが少し喜んだだけでも「バカにしている、煽っている」と思ってしまいます。そうなれば不快感やトラブル、人脈・ネットワークの喪失にもつながります。
そんなリスクを冒してまで阪神が勝った喜びの投稿をする意義はないと思います。
今回は阪神タイガースの優勝要因と、阪神ファンの方へのメッセージをお送りしました。
今回もありがとうございました。